前回のベジ散歩No.5でもサラッと触れましたが、2ヶ月前に人生初となる5日間のファスティング(断食)にチャレンジしました。いろんなファスティングがある中で、私がやったのは1日に1本の酵素ドリンクをちょこちょこ飲みながらの「酵素ファスティング」。
なのでそれ以来、腸内環境と共に”酵素”という単語も私の中でホットなキーワード。SNSを見ている時も、雑誌を見ている時も、散歩をしていても、”酵素”に反応するわけです。
2月に入ってすぐの雨の日。地下鉄の恵比寿駅から地上に出て、傘がなかったので濡れながら足早に歩いていたら、緑色の看板のお店が目に飛び込んできました。
「KO-SO CAFE」
KO-SO・・・ コーソ・・・ こーそ・・・ こうそ・・・
酵素!!!
頭の中で上記のような変換がされたかどうかは定かではありませんが、酵素だ! とピンと来ました。お店の前に貼ってあるメニューっぽいものを見てみると
ヴィーガンとか、グルテンフリーとか、私が飛びつかないわけがない言葉がガンガン目に飛び込んでくるわけです。しかも、野菜たっぷりそうだし、カレーもとっても美味しそう!
本当は、義父母への金婚式の贈り物を買うために行きたいお店があったのだけれど、雨降ってるし、傘ないし、そういえばそろそろお昼どきだし、ベジ散歩に書けるし!(笑)と、思い切って入ってみました。
Buddha Bowl と シッダールタ
席に案内されて座って、まず目に飛び込んできたのが壁にかかっているプレート。
なになに、酵素ペーストなるものをカレーとかパテとか、料理に使っているとな。振り返ってみると、背中側の壁にもありました。
焙煎した玄米粉。 難しいことは置いておいても「老化防止」「デトックス」「カラダを引き締める効果」という言葉の持つ、強い吸引力ったら!
右側に書いてある字は、後で正面から撮った写真が字が読めないほどにブレてしまっていたので、お店のHPから引用させていただきまして、
こちらは、酵素ペーストではなく、酵素原液! これもドレッシングとかドリンクに使われているとは、まさにやっぱり、酵素のお店!!!
さまざまな酵素を含むオーガニック野菜を中心に、動物性素材、卵、乳製品、化学調味料は使わず、健康と美にいいお料理を出してくれるお店のようです。
では、何を食べるか選ぶことにしましょう。
外の写真を見た時にはカレーに惹かれたのだけれど、メニューを見ると、どれも気になる。パクチーもジェノベーゼソースも大好き! な私としては、やっぱり「15品目の野菜が摂れるパクチーサラダパスタ」か。でも、お腹の空き具合を考えると、「ナッツパテとオリーブペーストのサラディエール」(サラダ)だけにするのもいい気がする。
ううむ、悩む。
こちらは、今月の限定メニュー。
ななな、なんですか、Buddha bowl(ブッダボウル)って!!
説明を見ると、ひじき(海)とナッツ(大地)を黒酢で合わせた、栄養素がめっちゃ取れそうな丼らしい、ということがよく分かる。
でも、なんでそれがブッダなんだろう。
ブッダは、仏陀、つまり、ガウタマ(ゴータマ)・シッダールタのことのはず。私が先週から電車の中で読んでいて、今もカバンの中に入っている本は・・・
ヘルマンヘッセの「シッダールタ」!!
もちろんこれは小説であり、仏陀のことを書いた伝記ではないのですが、「シッダールタ」がカバンに入っている時に、目の前に「Buddha bowl(ブッダボウル)」というメニューがあるのなら、それはもう、このメニューを注文するしかないでしょう。
一応、お店のスタッフに「なんでBuddha bowl っていうんですか?」と聞いてみたら、「精進料理のような・・・」という、ちょっと困ったような答が返ってきました。
すみません。普通はそんなこと、突っ込まないですよね・・・
ごめんなさい。ツベコベ言わず、注文します。もちろん、酵素ソーダも一緒に!
迷わず酵素ソーダを注文してしまったのですが、注文した後に「焙煎ブラウンティー」の説明を読んで、またまた「不要な物質を吸着して体外に排除するデトックス効果が期待できます」の吸引力にやられ、「しまった、こっちを注文すべきだったか・・・」と揺らぎ始める私。
「いやいや、KO-SOカフェだし、酵素ドリンクでしょ!!」。
自分で自分に言い聞かせて、迷いを断ち切りました。そして、「シッダールタ」のシオリが挟んであるページを開いて読もうとしたのだけれど、全然集中できない。
その理由は断続的に聴こえてくる、ジューサー? ミキサー? のウィーンという音。「ほかのお客様が注文したスムージーでも作ってるの?」「それとも、Buddha bowl に入れるやつ?」
気になって目を上げたら、大きな寸胴鍋に、ウィーンという音でどろどろのペースト状になったであろう何かを入れていく瞬間でした。「いったい、何!?ひょっとして、酵素ペーストなの?それとも、あの鍋でカレーができるの?」。気になる〜〜。
再び本に目を戻すも、今度は、黒酢のいい香りが漂ってきます。
「今度こそ、Buddha bowl(ブッダボウル)に違いない!」
そろそろ来るはずと本をカバンにしまったところで、ついに運ばれてきました、Buddha bowl(ブッダボウル)!
黒酢のい〜い香り!
これだけ写真のサイズが大きいと、左側のものはパット見、大豆に見えるかもしれないですが、これ、松の実なんです。こんなにふんだんに松の実が使ってあって、カシューナッツとアーモンドと、大きな大きなマカダミアナッツも入って、それがタマネギとパプリカとともに黒酢で炒められている! という中華のような一品です。
Buddha ”bowl” ですから、下には玄米が入っているのですが、これ、見てわかりますか?
玄米が、黒酢をいい具合に吸っていて、それを緑の野菜とともに食べると、とても美味しいのです! ひじきのマリネもこれまた良く合う、絶妙なコンビネーション!
松の実、そしてナッツがふんだんに使われているから、カミカミしていると、見た目以上にしっかりと食べた感じが味わえます。満足感たっぷり! 今日のチョイスも、良かった!
あの酵素ドリンクと、ここで再会するとは!
そして、ワクワクしながら待っていた酵素ソーダ。
下の茶色っぽいのが酵素原液なのでしょう。ストローでクルクル混ぜて、さあ飲んでみます!
一口飲んで、ハッとしました。
「ん!? この味は、ひょっとして!?」
もう一口飲んで、確信しました。
すかさず、スタッフの方を呼んで聞いてみました。
「ひょっとして、この酵素ドリンクって、ビオエンザイムですか?」と。
すると、スタッフの方はちょっとビックリしながらも「お詳しいですね。ビオライズが作ってる酵素ドリンクです」と。
おお! 当たった!
そう、この酵素ドリンク、私が2ヶ月前にファスティングした時に飲んでいた酵素ドリンク、まさにそのものだったのです! 私に空腹やひもじさをもたらさず、腸内の環境を整えてくれていたはずの、戦友とも言える、あの酵素ドリンク!
酵素ドリンクってすごく種類があって、いろいろなメーカーが作っているのですが、私のファスティングの先生がオススメしてくれたドリンクの1本がこれだったんですよ。
なんだか嬉しいなあ、ご縁だなあ、と思いながら美味しく頂き、ドリンクも飲み終え、お皿とグラスが下げられた時に、はっと気付きました。
ドリンクがなくなった後のコースターを見ると、「KO-SO CAFE」の下に、小さく「BIORISE(ビオライズ)」って書いてあるじゃないですか!!
ビオライズって、酵素ドリンク「ビオエンザイム」を作ってる、ビオライズ・・・
ということは、このお店って!?
はい、帰る時にレジでスタッフの方に聞いてみたら、ビオライズが経営しているお店だったのでした!
いやあ、無知ってすごいわあ。
というか、最初に目にしたお店の外にも、しっかりBIORISEって書いてあるし・・・
でも、何も知らずに、そして文字が目に入っていなかったおかげでビックリできたし、まあいっか。それにしても、ビオライズが経営しているカフェがあるなんて、知らなかったわ〜。
ちなみにこのお店「KO-SO CAFE」は、Wi-Fiも電源もあるという、どこでもPCを開きたい私のような人種にとってはすごく有り難いお店でもあります。
でも、私が帰る頃にはすでにほぼ満席になっていたので、PC開きたいなら、ランチタイムは避けた方が良いですね!
酵素ドリンクとBuddhaに夢中になるあまり、店内の紹介が遅くなりましたが、座席を含めてあちこちに緑色が配置され、
ライトもグリーンに包まれてます。
こんなヘルシーなスイーツパンケーキもあるので、
15時からのカフェタイムに足を運ぶのもいいかもしれません。
界外亜由美編集長、今度、ここで打ち合わせ、いかがですか?
【KO-SO CAFE BIORISE】
住所/東京都渋谷区東3-25-3 ライオンズプラザ恵比寿 1F
TEL/03-3409-3405
営業時間/平日:9:00~21:30(Last Order 21:00)
土日祝:11:30~20:00(Last Order 19:00)
https://www.ko-so-cafe.jp
https://www.facebook.com/KOSOCAFEBIORISE/
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。ヨガウェアで魅せる筋肉美が最近のプチ自慢。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
yoga teacher HiRoko HiRachi