SHIBUYA×CLOTHINGとは
シブヤらしいファッションってなんだろう。
シブヤのリアルクローズってなんだろう。
ただの普段着じゃない。でも、堅苦しくない。
現実離れしたデザインも、今の気分じゃない。
自分らしく、自然に。でも、密かなこだわりをもって。
シブヤ散歩新聞では、「SHIBUYA×CLOTHING」をテーマに
渋谷発のアパレルメーカーを通して、
シブヤのリアルクローズに迫ります。
探してないなら、つくればいい!
汗をかく時期は、仕事用のジャケットだって毎日ジャブジャブ洗いたい。
アイロンをかけなくても、ハンガーからとってそのままサッと着られれば、もっといい!
働く女性のそんな思いを実現してくれるアパレルブランドが今年、渋谷に生まれました。パーソナルスタイリストとして活躍中の黒田茜さんが、パートナーの古賀欣治さんと共に立ち上げた「neaten」(ニートゥエン)。キチンとしているのにおしゃれで、しかもすべて自宅で洗える“働く女性のためのキャリア服”を提案しています。
「洗えて、アイロンをかけなくてよくて、シワにならない、ヨレっとしない。このTシャツもジャケットも、neatenでプロデュースするものは基本的にすべて自宅で洗えます」と大きなお腹の黒田さん。(実はこの時、出産予定日の8日前! いつ出産になってもおかしくない状態で取材を受けてくれました)
実際、自宅サロンに置いてあったサンプル品のトップスは、ジャケットも含めてすべて、1度洗濯をしたものだというから取材班のみんながビックリ。まるで新品のようにシャキッとしているというのに!
「パーソナルスタイリングのお客様は30代後半から40代の方が多いのですが、いろんなお客様に『洗えるカットソーやジャケットがほしい』って言われるんです。なんなら『洗えないインナーはいらない』みたいな(笑)。
もう一つ皆さんが言われることが『仕事ができるように見えるキャリア服でも、オシャレなものがほしい』ということ。20代、30代まではなんとなくスーツを着ていればいいんですけど、ある程度のキャリアを持った部長クラスになると、おしゃれにジャケットを着こなしたい。でも、ちょうどいい物は探してもなかなかなくて、どこで買えばいいの?と。
だったら、探してもないなら、作ればいい! それがneatenを立ち上げたきっかけです」
スタイリストの仕事で得た情報を、ブランドに生かす
デザイナー、パタンナーとして10年間アパレルで働いた後、パーソナルスタイリングの仕事を始め、フリーのパーソナルスタイリストになって約5年。パーソナルスタイリングは個人のお客様を対象に、体型や顔立ち、職業などを総合的に捉え、ファッションスタイルを提案するお仕事です。これまでに500人以上の顧客の要望を聞きながら、ショッピングに同行してきました。その中で、自分と同世代の働く女性が求める服が見えてきたと言います。
それを初めて形にしたのが、デザイナーの瞳さんとコラボしたneaten最初のプロデュースブランド「RIN」。取材の日に黒田さんの大きなお腹を包んでいた空模様のTシャツと白のジャージジャケットも、RINの商品です。
「着やすくて体型がきれいに見える形を基本に、ジャケットを着ていても素敵、脱いでも素敵、というトップスを作っています。きちんとしているんだけどバリバリのキャリア服じゃなくて、羽織るものを変えたら休日にも着られるように」
neatenの特徴は、受注会で注文を受けてから国内の工場で縫製に入ること。商品が手元に届くのは約1ヶ月半後になります。
「受注会でお客様と話をしながら注文を受けていくのですが、後から『やっぱりあれも欲しかった』『色違いも買っておけば良かった』という声も聞きます。なので、1回買ってくれた方が色違いや型違いで買えるように、Webサイト上のオンラインショップでも買えるようにしています」
定番になる服を丁寧につくり、大切に着てもらう
パーソナルスタイリストとしてお客様のショッピングに同行する時は新宿がほとんどだという黒田さん。なぜ、渋谷に会社を構えたのでしょうか。
「アパレルといえば住所は渋谷、なんなら神宮前(笑)という思いが自分の中であったので、渋谷に絞って探しました。渋谷って、駅前はカジュアルな若い子たちのファッションが目立つ街かな、という印象ですけど、ストリートもカルチャーもあって、表参道もあって。東京のファッションの全部が入っていると思います。ただ、渋谷でキャリア系の服というのはなかなかないと思うので、ない中でneatenが際立っていけたらいいなと思います」
neatenという英語には、きちんとした、とか、丁寧な手作業、という意味があるそうです。「定番になる服、思わず手にとっちゃう服を作りたかったので、そういうものを丁寧に大切に作りたい、という思いと、大切に着てほしい、という思いを込めてつけました」
今はトップスだけですが、秋冬からはボトムスも入り、将来的にはラインナップを増やしていく予定です。
「洋服だけじゃなくて、ライフスタイルブランドという形で、部屋着やカバン、小物類、アクセサリーまで、働く女性の身の回りのもの、身に付けるものはすべて扱いたいなと思っています」
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取材の11日後、夫妻にとって初めての子供となる女児が、無事に誕生しました。
取材中「メガネ、それじゃおかしいから、あっちにした方がいいんじゃない」なんて、黒田さんに突っ込まれると、反論することなく笑顔で素直に応じていた夫の古賀さん。新しく家族の仲間入りをした女の子は、二人の笑顔をたくさん見ながら育っていくことでしょう。
そして、neatenから生まれてくる新たなブランドには、働く女性から、働く母親へと変わった黒田さんの視点が、新たなこだわりやデザインとして生かされていくのかもしれません。
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【展示会情報】
Rin秋冬コレクション受注会
開催日時:2017年9月8日(金)〜12日(火)
mail:info@neaten.jp
TEL:090-4906-1064(担当者/黒田茜)
【ブランド情報】
neaten合同会社
住所:東京都渋谷区桜丘23番17号 シティコート408
TEL:03-6869-5101
https://www.neaten.jp
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10/9(月)は、て(10)く(9)てく歩く「散歩の日」ということで、今年も渋谷ヒカリエで“シブヤ散歩フェス2017”を開催します!
今年のメインコンテンツは、「渋谷アパレル散歩」。
現在、シブヤ散歩新聞で連載している「SHIBUYA×CLOTHING」。渋谷発のアパレルブランドを紹介&応援する本企画で取り上げた様々なブランドの展示・紹介を実施します。
また、「しぶキャラ散歩」として、昨年11月に実施した第1回しぶキャラ会議においてシブヤのキャラクター人気投票で見事1位に輝いた、原宿みっころが遊びにきてくれます! 会場ではみっころと一緒に記念撮影ができるほか、ノベルティグッズや各回50個限定でコロンバンの原宿焼きショコラの配布も予定しています! <来場時間:13:00 14:00 15:00(各回30分)>
そして、16:00からはシブヤ散歩トークセッション!
元AKB48の平田梨奈さんをお迎えして、シブヤ経済新聞の西編集長、シブヤ散歩新聞の界外編集長とともに、散歩をキーワードに渋谷の街やファッション等について語っていただきます!
10/9(月)は、ヒカリエでシブヤの魅力に触れてみませんか。
【イベント情報】
2017年10月 9日(月)
12:00〜17:00
http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=108056
(会場)渋谷ヒカリエ 8/
東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 8F
東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結
JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結
入場無料・事前申込不要
主催/シブヤ散歩会議(東京商工会議所渋谷支部)