上質な空間と季節のこだわり食材をいただけるお店
表参道駅から徒歩4分。「上質な空間と季節の旬菜でおもてなし」をコンセプトとしている「野趣家」は、2004年12月に青山オーバルビルにオープンし、2010年にラ・ポルト青山に移転しました。数々のインテリアデザインを手がける、有名事務所から独立したインテリアデザイナーが設計したスタイリッシュな空間で過ごすことができる店内で、拘りのお料理をいただきながら、先代の澁谷さんとオーナーの岩崎さんに内装と器の拘りについて取材をさせていただきました。
作家さんが手掛けられた作品があつまる店内
先代の澁谷さんは、株式会社春秋(日本を代表するインテリアデザイナー株式会社スーパーポテト創業者の杉本貴志さんが代表取締役社長)の副社長でもあり、運営も任されていたのですが、50歳前に独立し、野趣家をオープンされました。
店内のデザインはスーパーポテトにおいて、無印良品一号店を手掛けられた有限会社POWERの新藤力さんにお願いし、家具も作家さん絡みの拘りの内装となっています。
家具は全て無垢で作られ、造形家KINTAさんの手によるケヤキの枝と古天板のインスタレーション、個室の雰囲気を味わえるようにという思いから作家の永田美雪さんの草木染めのパッチワークで仕切りをされています。
また、外廊下のガラス面にはネパール手漉き紙のアーティスト春日泰宣さんが作られた光壁と、照明がつけられていました。
オーナーの岩崎さんがお薦めしてくれた、店内の奥にある部屋には360年前の縄文杉を使ったテーブルがあり圧巻です。
丹波立杭焼の拘りの器
内装の拘りだけでなく、器にも拘りがある野趣家。
器をこだわる理由とは料理の統一性をもたせるためで、使用する器の80%は丹波立杭焼(たんばたちくいやき)の作家市野英一さんが作られたものとなります。
丹波立杭焼は、兵庫県篠山市今田周辺で作られている陶器で、瀬戸焼や常滑焼、越前焼などと共に「日本六古窯」の1つに数えられています。
特徴は、「灰被り(はいかぶり)」という独特の色と模様。約1300度の登り窯で約60時間をかけて焼かれる間に、器に振りかかった燃料である松の薪の灰と、土に含まれる鉄分や釉薬が溶け合って化学反応を起こすことで、独特の色や模様が現れるそうです。灰のかかり方や炎の当たり方によって、さまざまな模様や色合いとなり、1つとして同じものは存在しません。
オープンする際に先代がお皿のデッサンをされ、試作品を作っていただきながら完成された器に盛り付けられた料理は、沢山の方の思いが詰まった素晴らしいお味でした。
後編は、拘りの旬の食材を使用した料理とはどういったものなのか、ご紹介していきます。
野趣家
住所/
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山ビル B1F
営業時間/
◉ランチ
平日 月曜日~金曜日11:30~14:30 (LO 14:00)
土曜日・日曜日・祝日のランチはお休み
◉ディナー
平日 月曜日~金曜日17:30~23:30 (LO 22:30)
土曜日祝日17:30~23:00(LO 22:00)
◉定休日
日曜日・年末年始(約7日)お盆(約3日)祝日の月曜日振り替え休日
TEL/03-5464-0111
http://www.yashuya.com/
※新型コロナウイルス感染拡大に伴い、営業時間が短縮または休業となる可能性もあります。ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。
坂本 和保(さかもと・かずほ)
引寄せライブプロデューサー/Zoom講師歴6年
ママの笑顔は家庭円満の秘訣がモットー。結婚、出産、子育て、介護とライフスタイルの変化があっても自分らしく輝き、好きなことで自立した女性を増やすために、時間と場所に縛られない働き方を伝えています。ママのお役立ち情報や、仕事の打ち合わせにオススメな場所などを発信しています。
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