代々引き継いでいるものを大事にしている、中華料理「天宝」
昭和43年の渋谷は、映画館の渋谷松竹、国際劇場跡地に「西武 渋谷店」が建てられ、山本寛齋、菊池武夫など、国内の先鋭的デザイナーの取り扱いを始めるなど、時代を先取りしてきた地でした。後編では、移り変わる渋谷の姿と「天宝」代表取締役の浜口さんの思いについて伝えていきたいと思います。
創業後3年間は原宿で営まれ、4年目に渋谷へ移転された「天宝」。
当時は、明治通りには駄菓子屋や八百屋、ロフトの辺りは木造の建物が立ち並んでいましたが、渋谷の再開発により様変わりしました。
バブルの時代は、渋谷、原宿、赤坂を中心に暖簾分けをした店舗が29店あり、渋谷公会堂、TBSの楽屋や個人経営のアパレル会社の方へ出前もされていましたが、取引されていた会社もホテルに、昨年MIYASHITA PARKもできたことにより、渋谷にくる方も昔とは変わってきました。
新型コロナウイルス感染拡大により、行政やNHKの職員の方がリモートワーク中心となったことでお客様の数が4割減となりましたが、浜口さんは、「代々引き継いでいるものを大事にし、ほっとしてもらえるようなお店にしたい」という思いから、このような状況でも手作りにこだわられています。
創業当時からスープは保存料を一切使わず、スープと調味料をブレンドしたもので、ラーメン、茄子の味噌炒め、ホイコウロウなどを作られています。
茄子の味噌炒めに使う味噌は、先代が使用していた京都の桜味噌。今でも変わらずに使い続けています。
「作ることを手間とは考えたことがない」という思いが、味にも再現されているのだと思いました。
メニューをみると「中華弁当」の文字が。
コロナウイルスの影響で始めたものではなく、バブル時に行列ができ店内に入れないといったお客様の為に店頭販売も始められたそうです。
どんな時もお客様のことを一番に考えながら経営されているからこそ、53年たった今も昔と変わらず愛され、懐かしさを感じられるお店なのではないでしょうか。
【店舗情報】
天宝 渋谷店
住所/東京都渋谷区神南1-10-7 テルス神南1F
営業時間/
【月〜金曜日】
11:00~16:00(ラストオーダー15:40) 17:00~20:00(ラストオーダー19:00)
【土·祝日】
11:00~17:00(ラストオーダー16:40)
定休日/日曜日
TEL/03-3462-0622
※新型コロナウイルス感染拡大に伴い、営業時間が短縮または休業となる可能性もあります。ご利用の際は必ず事前にお問い合わせください。
坂本 和保(さかもと・かずほ)
レンタルサロン運営/ドリームプランナー認定トレーナー/Zoomセミナー売上アップの達人ママの笑顔は家庭円満の秘訣。ライフイベントの変化があっても潜在意識を味方にしたドリームプランナー(夢ノート)✕ Zoomを活用することで理想の人生を手に入れられることををご提案しています。ママのお役立ち情報や、仕事の打ち合わせにオススメな場所などをお伝えしていきます。
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