暑かった2023年の夏が終わったわけではないけれど、9月に入ってだいぶ秋を感じるようになってきました。朝晩の空気にやさしさを感じます。
この、暑かった夏を、最後に熱く熱く燃え上がらせてくれたのが、バスケットボール日本代表の選手たち! 48年ぶりの五輪自力出場!
ミニバスから始まり、中学、そして大学(サークルだけど)とずっとバスケットボールをやってきた筆者は、テスト前で勉強中の中1娘に「うるさーーい!」と怒られるほど、テレビの前で興奮して応援しておりました。
どの選手も、カッコいい!!
中でも、最後の最後まで全力で跳び続けたホーキンソン選手の姿と、会見で川真田選手と見せてくれた「沖縄で勝ってうれシーサー!」の無邪気な笑顔が脳裏に焼き付いております。
ホーキンソン選手が所属するのは、Bリーグ「サンロッカーズ渋谷」! 2023-24シーズンは、これまで以上に盛り上がること間違いなしですね。筆者もこのシーズン、サンロッカーズ渋谷のホームアリーナである青山学院記念館へ行くぞ! その時はリポートいたしますのでお楽しみに。
まだまだしばらく余韻に浸り続けるとは思いますが、私の中ではこの夏も終わりを告げたということで、ようやく夏の振り返りを。シブヤ散歩新聞の界外亜由美編集長、ライターの八田吏さんとの暑気払いを反芻してみたいと思います。
ゆっくり味わいたいコース料理だからこそ、一品一品の野菜の食感がたまらない
8月上旬、3人が向かったのは代々木上原にある創作割烹のお店「ゆう」。ネットを見ると“生産者から頂く多種類の野菜と産地から届く魚を使った料理…”とあるので、今宵は美味しい野菜が食べられそう!
ちょっと贅沢なおまかせコースで、いただきます!
最初は、「季節の野菜と水と塩の出汁」。
これだけ見ると、ん?? と思いますが、出てきたのはこちら。
とうもろこしの冷製スープ。
とうもろこしと水、塩だけで作ったとあり、とうもろこしの甘みが優しいお味です。
続いて、「冷たい2種類豆皿」
<左>は、キュウリ、オクラと、カツオのツナ。
ツナといえばマグロがスタンダートですが、これはカツオのツナ! マグロよりも個性があって、好きかも!
<右>は、佐土原ナスとゴーヤのトマト煮。
ゴーヤをトマトで煮たことはなかったけれど、ゴーヤの苦味がいいアクセントがたまりませぬ。
「温かい2種類豆皿」
<左>ハモとサツマイモのリゾット仕立て
<右>ナスと実山椒の佃煮
実山椒の香りが、日本酒を呼びますね……
日本酒は全て、島根県松江市の王祿酒造の日本酒を揃えているとのこと。
「辛口すぎず、甘すぎず、フルーティな」とオーダーしたところ、「溪(けい)」(55%精米 純米吟醸)を用意してくれました。左は、チェイサーとしての仕込水。
先日、別で日本酒の取材に行ったばかりだったので、「このオーダーだと、こういうセレクトになるのね。なるほど、ふむふむ」と。
「天草産キハダマグロ 長谷川さんの夏のアスパラガス」
小さく切ってあるのが、アスパラ。酸味が効いた味付けがとても美味しい。
で、ここまで美味しく食べ進めてきて気付きました。野菜の多くが、小さな角切りっぽくなっていて、食感がとても楽しめるということに。
日常の食事では、せかせか急いで食べてしまうけれど、こうやってゆっくり食事を楽しみたい時には、口の中で食感を楽しみながら味わうのがなんとも贅沢。よき時間です。
初めてのキノコや野菜が続々と 創作割烹ならではの、他にはない味わい
合間に爆笑しながらも、着々と食べ、飲み進めていたところ、「次は揚げ物なので、こちらを」と勧めてくれたのがこの日本酒。
「王祿 八〇(ハチマル)」(80%精米 純米)
ふくよかさがあり、こちらは私の好みど真ん中でした!
「スッポンとダビデの星の揚げ物 自家製トマトピュレ」
ダビデの星!? ユダヤの? と思ったら、オクラの品種のことでした。断面がダビデの星のようなんですね。
「お造り 四種」
カンパチ、アカハタ、スズキ、タコ。
揚げ物の後のタイミングでのお造り、揚げ物の後の口がスッとリセットされる感じありますね。
「揚げ緑茄子の茶碗蒸し」
おかわかめと枝豆がたっぷりとかかっています。チュルンとした喉ごしと枝豆のしっかりとした食感が絶妙で、スイスイお腹の中に入っていきました。
「愛媛産マナガツオ 天然夏キノコとローザビアンカ」
夏キノコは、アンズタケとハナビラタケ。アンズタケは初めて聞きました! そしてローザビアンカは、イタリア原産のナスでした。
知らない野菜やキノコ、たくさんあるんですね〜。楽しい!
「柏幻霜ポーク」
キイチゴのソースの甘みと酸味、そしてプツプツとした食感がとても楽しい!
このあたりでだいぶお腹がいっぱいになってきましたが、ここで土鍋で炊いた混ぜご飯の登場。
蓋を開けていただくと、ギーッシリの野菜の上にこんがり焼いたお魚が!
よーく混ぜて、盛り付けていただきます。
立ち上る湯気から、いい香りが!
一緒に出していただいた潮汁は、ネギ1つ入ってない!
界外編集長も「潔いなあ!」と感想を漏らしていましたが、昆布のお出汁と魚の出汁とがいい塩梅の美味しさでした。
で、でもですね。もうお腹がいっぱいすぎて、食べきれませんでした、ご飯。そしたらお持ち帰り用にしてくれたのですが……!
なんと持ちやすいように、持ち手を作ってくれました。なんとも粋な計らいです。
ああ、お腹いっぱいで幸せ! 今日だけで何種類の野菜をいただいたでしょうか。夏野菜と日本酒で暑気払い、なかなか乙じゃないですか。季節ごとに旬の野菜が変わるから、また季節を変えて足を運ぶのも楽しそうです。
後からお店のInstagramを見てきづいたのですが、シェフはイタリア料理出身なんですって。だからこそできる創作なのですね。
お店を後にした時には、まだ21時。
私が住んでいる中目黒駅の賑やかさと違い、代々木上原駅の周辺はそんなに騒がしいこともなく、静かに過ごせる大人な夜のイメージ。
秋になったら、秋の味覚を味わいにいかれてみませんか?
【店舗情報】
創作割烹「ゆう」
住所/東京都渋谷区西原3-22-12
TEL/03-6804-8997
営業時間/火曜日~土曜日 16:00~23:00 (L.O21:30)
日曜日 16:00~22:00(L.O20:30)
定休日/日曜日、祝日
https://www.instagram.com/yoyogiueharayuu/
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
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