昨年2017年は、荻野目洋子が歌う1980年代のヒット曲「ダンシングヒーロー」が2017年ヒット商品番付(日経MJ)の【前頭】に選ばれるなど、昭和の音楽に注目が集まった年でした。
しかし、それは単なる一発の打ち上げ花火的なヒットではなく、昭和世代のおじさま、おばさまたちのノスタルジーのせいだけでもなく、10代・20代の若い世代をまきこんだ一大ムーブメントと言っても過言ではありません。
若者中心にヒットしたカセットテープにラジカセ、写ルンですなどのレンズ付きフィルム、大ブームを巻き起こしたキャラクター「なめ猫」を起用した通信会社のテレビCMなどなど、2017年にリバイバルヒットした昭和文化は枚挙にいとまがありません。
そんな中で、10代・20代の女性アイドルたちによる昭和アイドルをテーマにしたトーク&歌唱イベントが渋谷駅から徒歩4分のイベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」で行われました。その名も「昭和アイドルアーカイブス スペシャル 2017 Winter」。今回は昨年12月11日に行われたこのイベントをレポートします。
会場はテーブルで着席しお酒や軽食を楽しみながらステージを見られる形式になっており、これなら中高年層のお客さんもゆっくりとステージを楽しめそうです。
客層は、まさに青春時代に昭和アイドルをリアルタイムで見てきた50代の男性や、出演するアイドルのコアなファンと思しき30代男性、そして意外にも20代〜30代の女性の姿も多く、幅広い客層でごった返していました。
会場内には神保町タクトの出張所が設けられており、昭和アイドルが表紙を飾った懐かしの雑誌や写真集、レコードなどを販売。思わず友だちの家でドキドキしながら「この中で誰が好き?」とか言いながらアイドル雑誌を見ていた中2の夏を思い出してしまいました。
壁一面に貼られた昭和アイドルのレコードジャケット。みんな若い!
平成のアイドルが昭和アイドルを語る!歌う!
イベントは「昭和アイドルアーカイブス」という名の通り、昭和の代表的なアイドルたちのプロフィールや楽曲を振り返り、出演者が代表曲をカバーして歌うというものですが、出演者全てが10代から20代の平成生まれのアイドルというのがこのイベントのおもしろいところ。
出演するのは、司会進行を務めるAnge☆Reveの橘はるかさんはじめ、さんみゅ~、ハコイリ♡ムスメ、ザ・フーパーズの千知さん、GEMの南口奈々さんと、昭和アイドルが大好きという10代〜20代のアイドルたちが集結しました。
内容は、山口百恵さん、中森明菜さん、ミスマガジンをテーマに構成。ミスマガジンのテーマでは、斉藤由貴さん、南野陽子さんといったテーマのほか、第4回でグランプリを受賞した八木さおりさんをゲストに迎えてトークを展開しました。
テーマ1(山口百恵)
テーマ2(中森明菜)
テーマ3(ミスマガジン)
レジェンドゲストとして、第4回ミスマガジン(1985年)グランプリの八木さおりさんが登場。大先輩に恐縮する平成アイドルからの質問に赤裸々トークで答えていました。
今回のレジェンドゲストとして出演した八木さおりさん、何を隠そう僕も学生時代大ファンでした。ということで、この機会にいろいろ質問させていただきました。
<トークの内容は、後編につづく・・・・!>
イベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」情報
【ホームページ】http://tcc.nifty.com/
【住所】
〒150-0002
東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti SHIBUYA(渋谷 ココチ)4階
山本泰宏(やまもと・やすひろ)
フリーライター/PRコンサルタント。これまで24年間テレビCMと消費者マインドを研究し、現在は1000社以上の商品やサービスをテレビ番組で紹介させるPR集団に所属。イベントやファッションなど、テレビ・広告業界が注目する“見てすぐ行って楽しめる”渋谷の最新トレンド情報をお届けします!