京王線笹塚駅直結のビル、メルクマール京王笹塚。商業施設のフレンテ笹塚や渋谷区立笹塚図書館が入ったこのビルは、2015年3月に竣工しました。それからわずか3年ほどで、街のシンボルとして無くてはならない存在に。ビルの隣には京王クラウン街笹塚もあり、この辺り一帯はいつも多くの人でにぎわっています。
今回ご紹介するスポットは、笹塚駅を降りてすぐのところばかり。ササハタハツ初心者の方も、迷わずたどりつけるはずです。
<ササハタハツ散歩>とは
渋谷区主催の「まちづくりフューチャーセッション」を通じて発見したササハタハツ=笹塚・幡ヶ谷・初台地区の魅力をシリーズでご紹介するものです。ササハタハツを楽しめる散歩ルートとともに、たくさんの人に知ってもらいたい、訪れてもらいたいスポットを紹介していきます。
街のシンボル「メルクマール京王笹塚」を歩く
京王線笹塚駅の改札を出てすぐ右手に複合施設ビルのメルクマール京王笹塚があります。
<メルマール京王笹塚を西側から見たところ。>
今日はここからお散歩スタート! まずは建物の周りからご紹介します。
ビルの3Fまではショッピングセンターのフレンテ笹塚が入っています。そのため1Fにも目を楽しませてくれる店舗が多く、大きなビルでも圧迫感は全く感じません。そしてなにより入り口が多い! この辺りは商店街との行き来にも便利です。
<1Fには合計4カ所の入り口があります。>
<建物の中に入らずに乗れるエスカレーターもあります。>
そのまま進むと、広くて緑が多い気持ちいい道が続いています。
建物に沿って曲がると広場があります。「フレンテ笹塚」と言えばこの風景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ここは地域イベントが行われたり、毎月第二日曜にはフリーマーケットが開催されたり、交流の場としても活用されています。
広場の奥には木々の多い癒しの道。この木々は、かつてビルの近くを流れており、今もその面影を残す玉川上水からの緑をつなぐという意味があるのだとか。広場を開放したり、街との一体感を演出したり、「笹塚」を大切にされているのですね。
<街を歩く人が足を休めることができるベンチも。>
さぁ、いよいよ館内に入ってみます。
館内にはファッション系のお店や雑貨屋さん等ショッピングを楽しめるお店がたくさんあります。その他ドラッグストアや食品関連などデイリーユースのお店や各種サービスのお店もあり、飲食店も充実しています。
<2Fはファッション系のお店が並びます。>
ビルの4Fには「渋谷区立笹塚図書館」が
以前は駅から少し歩いたところにあった「笹塚図書館」ですが、今はこのビルの4Fに入っています。駅にも近くなり、より便利になったと感じている人も多いはず。返却BOXが1F外の駅改札に近いところにあってこれまた便利です。
<「笹塚図書館」のプレートをめくると本の差し込み口が現れます!>
図書館へ行く場合は、エレベーターで直接4Fまで昇る方法がひとつ。
<エレベーターは笹塚駅改札から一番近い出入り口の近くにあります。>
または、フレンテ笹塚3Fから階段を使っても行けます。階段は4階まで上がるエレベーターのすぐ近くに。(エレベーターは建物の東側にもう一基あるのでご注意を!)
<エレベーターの右側をのぞきこむと、階段と図書館の案内板が見えます。>
階段を上りきると、
目の前にブックポストがあり、その右手に図書館の入り口があります。
入ってみます。
<ここが笹塚図書館の入り口です。>
入ってすぐのところには、総合カウンターがあります。
カウンターの前を通り過ぎると、本棚がずらりと並んでいます。一番手前の本棚に「しぶやおすすめの本50」のコーナーを発見しました。
<本棚のまわりの飾りがかわいいです。>
このコーナーは4歳から中学生までを年齢でグループ分けし、グループごとに毎年テーマに沿って50冊のおすすめ本を紹介しているもの。50冊というのは1週間に1冊読むという想定なのだとか。このコーナーは区内の全図書館に設けられていて、パンフレットもあり、各図書館のほか保健所・保健相談所や郷土博物館等で手に入れられます。
「子どもたちが本に触れる機会を増やしたい」と、10年ほど前から続けられているこの取り組み。子育てってたまに息が詰まることもあるけれど、ちょっと視野を広げればたくさんの人たちが手を差し伸べてくれているのですね、ありがたいです。
ここには児童書がこのコーナーにしかないので、もっといろいろな児童書が読みたいという方は、「ササハタハツ散歩 No.9」 で紹介した「笹塚こども図書館」に行かれることをおすすめします。
<座席は予約システムを採用しています。>
館内の奥には読書スペースがあり、窓側は一面ブラインドです。このブラインドは利用者が好みに応じて開閉して良いそうです。
<ブラインドを開けるときれいに整備された植栽を楽しめます。>
座席ではPCの使用も可能です。操作音やタイプ音に気を付けて使いたいですね。
4Fには開放感あふれる「庭園」も
4Fには誰でも利用できる庭園もあります。
<庭園と館内をつなぐ出入り口からの景色です。>
<ちょっとしたベンチもあり、休憩もできます。>
開園は笹塚図書館の開館時間および休館日に準じているそうですが、閉園時間は図書館と異なり4~9月は18:00、10~3月は16:00なのだそう。また、荒天日(降雨・強風など)は閉鎖されるそうです。読書の息抜きにも最適ですね。
『イタリアン トラットリア ピッツェリア「LOGiC」』でランチ
館内を堪能したらお腹が空いてきたのでランチにします。今回は本場ナポリも認めるピザが楽しめる3Fの「LOGiC(ロジック)」に行きました。
<メニュー等は全て撮影時のもので、変更している場合もあります。>
店内は落ち着いた雰囲気。厨房にはピザ窯がありました。
<ソファ席が充実しています。>
春~秋の間で天気のいい日はテラス席も利用できます。気象状況によっては利用できない場合もあるそうなので、「どうしてもテラスがいい!」という方は事前にお店に確認することをおすすめします。
<ゆったりした気分で食事を待つことができそうです。>
テラスは笹塚駅ホームの目の前! 待っている間も楽しめます。
<電車が目の前に!>
<電車が好きな子どもと一緒に来たら喜んでくれそうです!>
眺めを楽しんでいると、来ました! マルゲリータピザです。
<平日ランチでは、サラダとドリンクバー付で980円(税込)。>
早速いただくと、食べた瞬間から美味しい! トマトの酸味と甘みのバランス、バジルの香り、モッツアレラチーズのコク、生地の味、食感。そしてなんといっても窯で焼かれた香ばしさが最高! 本当に美味しいものって口に入れた瞬間にわかるのですね。
「LOGiC(ロジック)」の統括ピッツァイオーロ(ピザ職人)は、ナポリピッツァ職人世界選手権の外国人部門で優勝経験を持つ方とか。なるほど、納得の美味しさです。唐辛子を漬けこんだオリーブオイルで味の変化も楽しめて、あっという間に完食です。飲み物に選んだアイスティーもアールグレイの香りが芳醇で美味しかったです。
京王線高架下の「京王クラウン街笹塚」
メルクマール京王笹塚を堪能した後は京王クラウン街笹塚を歩きます。まずはフレンテ笹塚を出て明大前方面に。京王クラウン街笹塚は3つのエリアに分かれていて、この辺りは「出会いの径」エリアと名付けられています。
お店沿いに歩いていくと再び改札に戻れます。
<フラワーショップもあり、心が和みます。>
笹塚駅改札の目の前は「語らいの路」エリア。お店の入り口が広く開かれているお店も多く、あちこちに寄り道したくなります。ハロウィンやクリスマスなど季節のイベント時は素敵なデコレーションで楽しませてくれるエリアです。
<「語らいの路」。進んでいくと道路にぶつかります。>
「語らいの路」を進んで横断歩道を渡った先は、落ち着いた雰囲気の「憩いの途」エリア。飲食店が軒を連ねています。
<「憩いの途」はちょっとシックなムードです。>
以前飲み会の幹事になりこのエリアのお店を選んだら「駅も近いし、雨も気にしなくていい」と喜ばれたことがありました。と、昔を思い出しながら歩いていると商店街も終わり。今日はここでお散歩終了です。
フレンテ笹塚、京王クラウン街笹塚合わせて約80近くのお店に出会える笹塚駅周辺。「あれが買いたい!」「これが食べたい!」の様々なニーズに応えてくれるだけでなく、利便性も追及されている、まさにショッピング天国なエリアでした。
NPO法人 代官山ひまわり 福田晶子
ササハタハツ歴、子育て歴ともに11年目。もっと地域の人と仲良くなりたい!と、この企画に参加しています。ササハタハツ歴12年。私たちが所属する「NPO法人代官山ひまわり」は、子育て世代の女性が、地域や社会とつながりを持ちながら、自分の居場所を見つけて楽しくはたらくための”新しいはたらきかた”を推進する団体です。今回、渋谷区主催の「ササハタハツまちづくりフューチャーセッション」に参加し、街の魅力を広く伝えるための記事作成を行っています。
NPO法人代官山ひまわり Webサイト