家にいて、PCの前に座っている時間がとても長かったここ1、2ヶ月。「自然を感じたいなー」そんな思いに駆られていました。
そこで! 私は電車に乗って向かったのは渋谷駅。そう、自然を感じるために渋谷へ行ったのです。
「渋谷で自然を感じようとするって、どういうこと?」
そんな懐疑的な声が聞こえてきそうですが、ふふふ、あるんです。
自然を感じられる、穴場が、渋谷のど真ん中に!
では、早速ご案内〜!
建物の中に入る前に、早くも癒しの出会いが
渋谷駅から渋谷ストリームを抜け、渋谷川沿いの渋谷リバーストリートを歩きます。
(この文章だけで、渋谷が4回も!)
バスの停車場、渋谷車庫にぶつかると、そのすぐ横にこんな建物があります。
「渋谷区ふれあい植物センター」という文字が、真ん中に見えるでしょうか。
もう少しアップにしてみると
「日本で1番小さい植物園」と書いてありますね!
建物の周りに生い茂った植物がもう、別世界の雰囲気です。
小雨の降るなか、うわーっと思って見惚れていると、小柄なおばあちゃんに話しかけられました。
「ねえ、あなた、サルスベリの木って触ったことある? ほら、ここにあるのよ、触ってみて。
ね、すべすべしてるでしょ」
って。
「私ねえ、すぐそこの都営住宅に住んでいるから、毎日毎日ここ通っているのよ。だから、こうやって時々、教えてあげてるの」って。
渋谷のど真ん中で、おばあちゃんにこんな風に話しかけてもらえるなんて、すでに癒しです。
「いろんなお花が咲いてて、キレイでしょー。すぐ近くに住んでいるなんて、ラッキーよね、私。季節によって違うお花を見るのが楽しみなの」
幸せそうなおばあちゃんの笑顔に、こちらまでにこにこしてきます。
ここが毎日の散歩道だなんて、本当に素敵!
グリーンガーデンの扉を開けると、そこには・・・!
では、中へと入りましょう。入り口がメルヘンチックです。
ここの入園料は、なんと100円! 年間パスポートでもたったの1,000円。
さすが区の施設です。
1回のグリーンガーデンの扉を開けると・・・!
こんなに素敵な空間が広がっていました!
梅雨で湿度が高かった外の空間よりもさらにしっとりとした空気。そして、水のせせらぎだけが響いている、静かな静かな空間です。
食虫植物があったり、バナナの木があったり。
確かに小さな空間ではありますが、珍しい熱帯の植物を間近で観察することができます。
下からから上を見上げると、ガラス張りでなんともステキな吹き抜けの空間が広がっています。
2階から見ると、こんな感じ。
ミニチュアの世界のような可愛らしい雰囲気がありませんか。
子どもの頃なら、お人形さんを置いて遊びたくなるような。
1階のガーデンを見下ろしながらゆっくりできるスペースもあり
とにかくとにかく、静けさを満喫できる贅沢な空間です。
ハーブガーデンと思わぬお土産
3階にはハーブガーデンもあるということで、階段を登っていくと、目の前にこんな張り紙が現れました。
なんと! あと半年で休園してしまうとのこと!
2年後には新しい施設がオープンするとのことですが、今の“日本一小さい植物園”を体験してみたい人は、ぜひお早めに訪れることをお勧めします。
さあ、ハーブガーデンへ。
とてもこじんまりした、渋谷らしい広さのベランダに、たくさんの種類のハーブがひしめいています。
雨でしっとりしているので、ハーブたちもイキイキとしています。
ちょうど、4月からテレビ放送中のアニメ「聖女の魔力は万能です」とのコラボが行われていて、ハーブの効能や使い方といった豆知識が、あちこちに散りばめられていました。
いろんなところに、キャラクターもいましたよ!
それにしても、静かで誰もいない、貸し切りのような空間。
図書コーナーで本を読みふけっていた男性が一人、
ベンチで編み物に集中していた女性が一人、
植物の撮影に夢中になっている男性が一人、
いただけ。コロナ禍ということもありますが、知る人ぞ知る、快適な穴場スポットなんでしょうね。
自分の呼吸が少し深くなったような感覚を覚えながら受付へ。アニメとのコラボ企画のクイズに答えたら、なんと!
バジルの種をいただきました♪ 嬉しいなあ。
これから梅雨が明け、暑くなってくると散歩の途中で休憩が必要ですよね。
そんな時はぜひ、“日本一小さい植物園”「渋谷区ふれあい植物センター」に行ってみてくださいね!
【渋谷区ふれあい植物センター】
住所/渋谷区東2-25-37
TEL/03-5468-1384
開園時間/午前10時〜午後6時
休園日/毎週月曜日
入園料/100円
https://www.botanical-fureai.com/
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
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