素材にこだわったおむすびを中心に、季節のおそうざいや具沢山のおみそ汁がいただける三軒茶屋の「三一八(さんいちはち)」。
そのこだわりポイントを体感すべく、実際にお食事をいただきながら、オーナーさんに、素材のお話、そして、三軒茶屋の街のお話などを伺いました。
おむすびに最適な米を選ぶ
「おむすびを中心としたお店をつくろう」と決めたオーナーさんが、まずこだわったのは「米」。おむすびに適したお米を探すところから始まりました。
その結果選ばれたのが、一粒一粒が立っていて、冷めてもおいしい、風味のしっかりした銘柄。お店ではいま、「ゆきわかまる」「つや姫」「コシヒカリ」など、全国の産地からいくつかの銘柄が使われています。
銘柄だけでなく品質にもこだわりが。
三一八のおむすびには、農薬や化学肥料を控えてつくった「特別栽培米」という上ランクのお米が使われています。生育プロセスからこだわった素材を使うことで、安心安全な食事が提供できているのですね。
おむすびの中に入れる具材は、梅、おかか、たらこやツナマヨなど定番の11種類に加え、季節の具材が数種類。毎週いらっしゃる常連さんも多いとのことですが、これだけ具材があれば、飽きることはなさそうです。
迷った末に、お店でも人気だというちょっぴり変わり種の「サバマヨ」、自家製です、との言葉に惹かれた「おかか」の2つをチョイス。特別にねぎみそのおむすびもつけていただきました。
味もボリュームも大満足!丁寧につくられた食事を楽しむ
さて、さっそくいただきます!
三一八のおむすびは、すべて注文を受けてから握っているのだそうです。出来立てって嬉しいですね。そんなふうに作られているせいか、いつもより少しだけ丁寧な気分で咀嚼します。
お米は適度に粒が立っていて、あっさりした味わい。おむすび自体にはほとんど塩気を感じませんが、これは、お米や具材本来のおいしさを生かすためなのだそうです。噛むごとに少しずつ甘みが増していき、香りもしっかり感じられます。そして、具材の絶妙な味付け。濃いわけではないのですが、旨みが凝縮されていて、触感もしっかりしているので、おむすびの具というより一品のおかずがそのまま入っているような満足感です。
続いて具だくさんのおみそ汁へ。今日のおみそ汁は豚汁。あつあつで、寒い季節には嬉しいですよね。出汁が効いていて、おむすびとよく合います。さらに嬉しいのが小鉢。小松菜のあえ物と大学芋の2つがついてきました。小松菜のシャキシャキ感も、大学芋のほっくりした甘さも箸休めにぴったりです。これだけボリュームのあるお食事が900円(+税)というのはちょっと驚きです。オーナーさんに伺ったところ、
「最近はランチもすぐに1,500円ぐらいするので、できるだけ抑えようと思って頑張ってます」
とのこと。ありがとうございます!
「今日も寄っていこうよ」の言葉が嬉しい
「お店で使う食材は、できるだけ地域のお店から仕入れるようにしたいんです」とオーナーさん。実際に、おみそ汁の中の豆腐や油揚げは、ご近所の豆腐屋さんから仕入れているそうです。その理由は、と伺うと、
「そうやっていって、少しでもこのエリアが潤う一助になれば、と思っています。」
とのこと。入れ替わりの多いエリアだからこそ、一緒に頑張って地域に根づいていきたい。そんなふうに教えてくださいました。
オーナーさんから見た三軒茶屋の印象についてもお聞きしました。
「やっぱり、美味しいお店もいっぱいあるし、飽きないですよね。若い人も多いし、いろいろな人が集まってきて楽しい街だと思います。住んでいる人たちも舌が肥えていますし、そういうところでお店をやるのは面白いですね。」
と笑顔のオーナーさん。
「いつだったか、店の外で、小さいお子さんがお母さんに『今日も寄ってこうよ』って言ってるのが聞こえてきたことがありました。そうやって自然な感じで言ってもらえているのは嬉しかったですね」
との言葉からは、三一八が、地域に暮らす人の生活にすっかり溶け込んでいることがよく分かります。
おむすびの良さはなんといってもその手軽さと、飽きのこないシンプルさ。店内でゆったりいただくもよし、散歩がてらテイクアウトして屋外で頬張るもよし。11種類+αの具材でいつ行っても違う味が楽しめる三一八で、みなさんもぜひ、お気に入りのおむすびを見つけてみてくださいね。
【店舗情報】
三一八(さんいちはち)
住所/世田谷区三軒茶屋1丁目40-4
営業時間
(昼)11時半〜15時
(夜)火・水・土 16時〜18時半/木・金 16時〜20時半
営業日/日・月曜定休