「ねえ、プラネタリウム行ってみたい?」
夏休みのある日のこと。
娘(9歳)に声をかけると、「プラネタリウムって何???」と返ってきました。
ま、まさか。プラネタリウムを知らないのか・・・
夫婦そろって、美術館や博物館よりも、公園やキャンプ、グラウンドを選ぶタイプなので、
子どもにあまり文化的なものに触れさせてこなかったのは私たち。
よし、良いチャンス!
というわけで、夏休み最後の週末となった8月の土曜日の夕方、娘と2人で「コスモプラネタリウム渋谷」へと行ってきました。
渋谷区、やるなあ・・・!
渋谷駅に着いたら、西口へ。歩道橋上から、再開発で更地になっている桜丘地区を眺めつつ、国道246号を渡ります。セルリアンタワーの裏側へと緩やかな坂道を登って行ったところに、コスモプラネタリウム渋谷が入る「渋谷区文化総合センター大和田」がありました。
見上げてみると・・・・
こんな感じ。
一番上の球体が、プラネタリウムです。
(ちなみに、以前「ベジ散歩」で取り上げた「なぎ食堂」は、ここからもう少し歩いたところにありますよ!)
早速、渋谷区総合文化センターの中へと入っていきますが、最初の感想は
「渋谷区、すごいなあ」
渋谷区の文化・学習・福祉の拠点として2010年に完成したこの建物には、コスモプラネタリウム渋谷のほか、保育園や図書館、こども科学センター、伝承ホールなどなど、たくさんの施設が入っています。
できてまだ10年未満なので、建物がキレイなのは当たり前ですが、なんというか、センスがいいのですよね。エレベーターで12階に上がると迎えてくれるフロア案内からして、とても可愛い。
さて、エレベーターを降りると、プラネタリウムの入り口はこんな風になっています。
ちょうど前の回が始まったばかりということで、フロアは静か。早速、チケットを購入しましょう。
渋谷区の施設ということで、入館料が 大人600円、小中学生300円と、親子で1000円札でお釣りがくるのが嬉しいところ!
平日は13:00〜、土日祝は11:00〜 19時までの間に1時間ごとにプログラムが始まるので、自分が見たい回のチケットを購入します。回によって、内容も全く違うんですよ! 続けて見るのもアリですね。
さらに、残席がどれくらいあるかが、ネットでリアルタイムで確認できるのも、「せっかく行ったのに満席かあ・・・」とがっかりすることがないのでとてもありがたいサービスです。
私と娘が選んだのは、16:00〜の「宇宙のカケラ〜星から生まれた私たち〜」。上映開始までまだ40分ほど時間があったので、フロア内で遊んでみます。
子どもたちが、楽しみながら宇宙に親しめる仕掛けがたくさん。
頭上には、太陽や地球、土星、木星などが順に並んでいますし、その下には、12星座の絵も。自分の星座と一緒に撮影もできますよ!
そして、反対側の壁は展示スペースになっているので、時間が来るのを待ちながら楽しめます。
上映を待つ間は、3階のハチラボへ!
で、一通り見てもまだ時間があったので、3階の子ども科学センター・ハチラボを覗いて見ることに。
こちらは、入場無料、出入り自由なので、合間にのぞくのにぴったり!
短い時間でも楽しめるコーナーがたくさんあります。
円の面積の考え方とか、懐かしい・・・!
ネジで動物なんかを作ってみたり。
ピタゴラスの定理を使ったパズルは、難しくてできなかったーーー!!
今回は時間切れとなって行けませんでしたが、1階下の「こもれび大和田図書館」も、待っている間に良さそうですね。
リクライニングと、語り口調と、満点の星空と、音楽が心地良すぎて・・・!
そうこうしているうちに、16:00前に。12階に戻ると、すでに開場を待つ列が。親子連れの他にカップル、そして若い人たちのが予想以上に多いことに驚きました。
さあ、いよいよ、中に入ります。
中央の投影機をぐるりと囲むように並んだ座席の数は120席。そのうちの3分の1は、90度回転する席(リクライニング付)で、残りは、固定されたリクライニング席。リクライニング度合いが、ものすごいです。
娘が思わず目を閉じておりますが、このまま眠りたくなるくらい、快適なリクライニングシートです。
上映前に、館内の様子をパチリ。
こんな感じで、見えます。
そして、
さあさあ、始まります、「宇宙のカケラ〜星から生まれた私たち〜」。
この日の解説員・村松修さんは、Webサイトの紹介文に”伝説のプラネタリアン”と書いてあります。
というのも、、、
このコスモプラネタリウム渋谷ができるまで、渋谷でプラネタリウムと言えば、今はなき「五島プラネタリウム」でした。今はヒカリエになっている場所に建っていた東急文化会館の8階に2001年まであったプラネタリウムです。散歩新聞で渋谷の昔を知る人たちにインタビューすると、みなさんとても懐かしそうにその名前を口にします。
2001年の閉館前には、当時通った人たちが「閉館前にもう1度」と足を運び、最後の賑わいを見せたとか。五島プラネタリウムは民間の運営でしたが、閉館後の渋谷の地に、今度はプラネタリウムを区が復活されるって、粋ですよね。
そして村松さんは、その五島プラネタリウムの時から生解説で来場者を魅了していたというベテランの解説員なのです。とても優しい語り口で、すーっと物語に引き込まれていきました。
戦前の一人の少年のストーリーから、星空への解説へと話は進んでいきます。そして、ビッグバンによって宇宙が生まれ、最後はその少年の今へとつながっていく・・・・というストーリー。
体をリクライニングシートに委ね、満天の星空を眺めるという贅沢な時間。時折挿入される音楽や、村松さんの語りが心地よく、自然とリラックスしていくのがわかります。
のですが、リクライニングが気持ち良さすぎて、星座の解説のあたりで、少しウトウト・・・
寝ちゃダメーと、自分を引き戻そうとするも、再び・・・
同じ頃、隣も娘も少し、ウトウトしてしまったそうです(笑)
それぐらい、心地いいのです!!
でも、数分で(たぶん・・・)戻ってきましたよ!
そして、会場を出た娘の第一声は「あー、気持ちかった!!(=気持ちよかった!)」
渋谷駅までの道のりの間も、何度も繰り返し「あー、気持ちかった!!」と言っていました。
まるで温泉から上がったばかりのような感想。プラネタリムに行った後とは、誰も思わないですよね(笑)
もちろん、初めてのプラネタリウムはとても楽しかったそうで「また、行きたい!」のだそう。今回のプログラムは、どちらかというと大人向けだったので、次は、「地球・星の子どもたち」に行こうと思います!
で、今回の散歩の結論。
コスモプラネタリウム渋谷、そして、渋谷区文化総合センター大和田、子連れ散歩に最高!!
もちろん、大人同士でも、一人でも、ぜひ行ってみてくださいね!
【施設情報】
コスモプラネタリウム渋谷
東京都渋谷区桜ヶ丘町23-21 12F
TEL / 03-3464-2131
開館日時 / 【火~金曜日】12:00~20:00
【土・日曜日、休・祝日】10:00~20:00
休館日 / 月曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日が休館)
12月29日~1月3日
https://www.shibu-cul.jp/planetarium
こども科学センター・ハチラボ
東京都渋谷区桜ヶ丘町23-21 3F
TEL / 03-3464-3485
開館日時 / 10:00〜17:00
休館日 / 月曜日(祝日の場合は開館し、その直後の平日が休館)
12月29日~1月3日
https://www.shibu-cul.jp/other#link_other02
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。ヨガウェアで魅せる筋肉美が最近のプチ自慢。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
yoga teacher HiRoko HiRachi