久しぶりに、ストリートファッションを楽しむ人々が行き交う聖地、裏原を散歩しました。原宿の竹下口HARAJUKUstのゲートを通り、5分ほど進むと、2016年10月19日にオープンしたばかりの「GIVELIFE(ギブライフ)」に到着。
「GIVELIFE」のテーマは、エシカル(ethical)。エシカルとは、「倫理的」「道徳上」という意味で、近年は英語圏を中心に、環境保全や社会貢献などの意味で使われることが多いそうです。
俳優・クリエーター・実業家と、多方面で活躍する伊勢谷友介さんが代表を務める、REBIRTH PROJECT(リバースプロジェクト)と、株式会社ハイパーハイパーの早川千秋社長が、原宿の街を発信母体にエシカルな文化を啓蒙する「一般社団法人エシカルタウン原宿」を設立。そのアンテナショップが「GIVELIFE(ギブライフ)」なのです。若い世代が集まる原宿で、お洒落を楽しむことに加えて、環境問題を身近に感じられるのはいいことですね。
内装デザインはREBIRTH PROJECTの店舗で使用していた資材を再利用。リサイクル古材でできているそうです。
伊勢谷友介さんが一緒に作られたというレジカウンターの材料も、もちろん廃材や古材を再利用。一つひとつの木材をそのまま生かすデザインになっています。
鹿の角をモチーフにした照明。これももちろんリサイクル木材。
入り口の椅子は、エアバック再生プロジェクトYoccatta(ヨカッタ)。エアバッグの素材にシートベルトが、デザインであり強度を増す仕組みになっています。面白いアイデアですね。
エアーバッグ再利用商品はポーチ、バッグもあります。ポーチはこちらのショップのオリジナル商品。ハリのある軽い肌触りです。
中でも注目したいのは、環境問題や政治問題にも積極的に取り組んでいる、イギリスのファッションデザイナーKATHARINE HAMNETT(キャサリン ハムネット)とのコラボレーションプロジェクト、「KATHARINE HAMNETT LAB × REBIRTH PROJECT」。インドのデカン高原で生産されたオーガニックコットンの商品です。
こちらはスペインのブランド、ECOALF(エコアルフ)。タイヤやペットボトルなどの廃棄物から生まれ変わったオリジナル生地で、保温性・撥水性・通気性・柔軟性・軽量性を兼ね揃えた画期的な素材を使用しています。環境問題と最新テクノロジーの融合ですね。
他にも、メンズ、レディースともにたくさんのエシカル商品が並んでいます。ファッションを通して、環境・社会問題を考えることができるのは、本当に素晴らしいことですよね。ヨーロッパでは主流になりつつあるエシカル。今後、日本でもエシカル文化が広がっていくのが楽しみです。
【店舗情報】
GIVELIFE(ギブライフ)
渋谷区神宮前3-18-21
TEL/03-3404-1348
営業時間/平日12:00~20:00 土・日・祝11:00~20:00
http://givelife.me/
黒田茜(くろだ・あかね)
アパレル業界で企画・デザイナーとして10年経験後、パーソナルスタイリスト(個人向けスタイリングサービス)に転向して7年目。女性専門に「どんな服が似合うか分からない」、「オシャレをしたいけど、何から始めたらいいか分からない」などの悩みを解決。ファッションコンサルティング、ショッピング同行、クローゼット診断などのサービスが充実。個人向けサービスのほか、企業ユニフォームやアパレルブランドのプロデュースやデザインの企画業務も行う。
ask-me〜パーソナルスタイリングサービス〜記事は【こちら】
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