歩道橋から見える景色は、意外にも新鮮だった
久しぶりの休日、散歩が大好きな私は、渋谷からあてもなく歩いてみることにしました。
私の散歩は少し変わっておりまして、テーマを決めて歩くこともしばしばです。夙に計画をするわけでもないのですが、今までは「一部上場の旅」と題して、各業界の有名企業の本社を徒歩で回ったり、「銀座線制覇」と銘打って渋谷から浅草までを歩覇(?)してみたりと、目的地ありきの散歩が多かったものです。
それに飽きたというわけではないのですが、今回は少し趣旨を変えて、「歩道橋探し」の旅をしてみることにしました。
歩道橋はまちのさまざまな景色や顔色を見ることができる場所ではないでしょうか。
普通に歩いていて気付くことができなかった道の力強さや、歴史、時には色気なども感じることができて…
歩道橋が与えてくれる発見にはいつも「ありがとう」という気持ちです。(笑)
という前段はここまでで、渋谷から神宮外苑に向かって、一緒にお散歩しましょう。
まずは渋谷にてお天道様に決意表明です。
私:「良い歩道橋、見つけてきますわ!(意気揚々)」
お天道様:「いってらっしゃい。(冷め気味)」
ここは歩道橋というわけではないのですが、ニッチな私は「渋谷といえばここ!」の景色を撮らなければいけないという暗黙の視線に駆られ、THE渋谷のアングルからそれらを拝みました。
(ここから怒涛の歩道橋写真ラッシュになるのでご覚悟のほど、お願い申し上げます…)
表参道方面に向かう途中、私のお気に入りの歩道橋があります。
右手に青山学院、左手には国連大学があります。
この日は土日でしたが、学生の姿がたくさんありました。まちを通る人の声や表情、歩幅、車の走行音…
全てが愛おしく感じられるのが散歩の醍醐味。でも、それを一望できるのは歩道橋なんです。
こうして見ると意外にも空は隠れず、都会でも気持ちよく深呼吸したくなる瞬間もあります。
と、足元を見つめてみると、
なんでしょうかこれは。「ハナハナショウブ…?」
調べて見ると、明治神宮内苑にある花らしく、区内で150種1500株のハナショウブが植えられているそうです。
渋谷区では、緑を大切に、より緑豊かな街となるように、そのシンボルとして「区の花」「区の木」を制定しているそうで、こんなことまで学びの機会を与えてくださる歩道橋に感謝!
続いては表参道の歩道橋です。
緑も多く、ずっと続いているんじゃないかと思いたいくらい美しい!
車ナシVer.も良いですが、、、
車アリVer.も素敵です!
あゝ、ずっと見ていられる…!!!
車アリVer.と車ナシVer.でまずは一回ずつ鑑賞。
そして写真を撮るようにさらに一回ずつ待機。
もう一度この目で見るためにさらに一回ずつ鑑賞。
まだまだ満たされないのですが、時間の関係上ここで身を引くことに。
歩道橋から見る景色はこんなにも時間を忘れさせるほど美しいのです。
「この先にもっと素晴らしい歩道橋がある…」と信じて、後ろ髪をひかれる思いでお暇します。
歩道橋に登って、両側からまちを覗く
そしてその先にさらに素晴らしい歩道橋が私を待ってくれていました!
ジャン。
表参道から外苑前に向かう道でございます。
両端と中心に緑を据えつつ、視界に入るのはそびえ立つビルたち!
こうして見ると、車道も歩道もかなり広いですね。
このまちが優雅に感じられるのは、道の広さなのか、自然物と人工物の融合なのか、それとも単純にビルのデザインなのか、色々と考えてしまいますね。
と、ここで…
歩道橋、そしてこのまちの素晴らしさを感じられるショットがこちら!
歩道橋は両方の道を見ることができるのです!
同じ歩道橋から撮影をしているのですが、少し空が広くなり、木々が少なくなった気がしませんか?
角度を変えて見ると、このまち・道には新しい発見がたくさんありました。
どうしても「このまちは〜」と一般化したくなってしまいます。
でも、一貫性に欠けていることすら愛おしく感じられてしまうほど、素敵な道がここにはありました。
しばらく歩き、到着です!
ここに来るまでに、たくさんの歩道橋にのぼり、ゆるりと時間を過ごしてきました。
渋谷にはいくつ歩道橋があるのでしょうか。
冒頭のショウブの花もそうなのですが、まちを上から一望したり、時には下を向いてみたりすると知らなかった景色がたくさんありました。
皆さんも、まちを楽しむ一つのツールとして、色々な角度からまちを見渡すことができる歩道橋めぐりの旅をしてみてはいかがでしょうか?
佐藤颯(さとうそう)
現役大学生。大学に所属しているものの、採用コンサルティング会社、議員事務所などでのインターンに従事している典型的なワーカホリック。休日には40キロ以上も歩くほどの病的な散歩好きで、中でも歩道橋めぐりや会社の本社めぐり(『一部上場の旅』)が十八番。
Facebook Instagram