一度見たら忘れられない「日本の和菓子TOP3」にランクイン間違いなしの、ふるや古賀音庵「古賀音だんご黒胡麻和三盆」。通称「ごま団子」。その誕生秘話を、代表の古川元久さんにお聞きしてきました。
「ごま団子」の特徴は、だんごにたっぷりとかかった国産黒胡麻の贅沢感。ふるや古賀音庵の代名詞ともいえるこの黒胡麻は、昭和22年頃、創業者の古川春雄さんが疎開先の茨城県で農家さんに出会ったことがきっかけで生まれました。
しかし当時、採算があわないなどの理由で黒胡麻の農家が激減。同店でも農家探しに苦労したそうです。現在、国内市場の99%は輸入だとか。この数字だけでも、良質な国産黒胡麻へのこだわりがうかがえます。
ではこの黒胡麻のだんご、どんな風にできたのでしょうか。
「だんごは、上にかける餡やたれとのバランスが大事ですが、黒胡麻に入れる砂糖とだんごを理想の関係にするのが難しくて、試行錯誤している間にたまたまあの形になったんです。お菓子づくりはこういった予想外のことがあるからおもしろいですね」
作曲家の古賀政男さんがこの団子を気に入り、店名とだんごの名づけ親になったのは有名な話。
「本当にお好きなようで、何度かお店にも買いにきてくださいました。それで屋号とだんごに「古賀音」の名をいただきました。昭和58年のことです」
「残った胡麻は、ほうれん草のおひたしにしてお召し上がりください」というメッセージは、古川さん曰く、「だんごをご飯ととらえて、おかず感覚として」提案しているそう。「牛乳や黄な粉にあわせる方法もあって、これはお客様との会話がヒントになりました」。
1936年創業当時からの看板商品「きんちゃく最中」は、老舗ならでは頑ななこだわりも感じられる一品です。
「最中や羊羹など、あんこは老舗の和菓子屋さんには必ずあります。理由はあんこで店の腕がわかるから。日本食で言うと、お吸い物で職人の腕がわかるのと同じです」
「今後は外国人にもたくさん食べてほしい」と古川さんは話します。
「2020年の東京オリンピックも決まりましたし、渋谷にも随分外国人の方が増えましたから、和菓子を通して日本の文化にふれてもらえたら。外国ってお土産の文化がないらしいんですよ。日本人にはおなじみなのにね」
「『伝統は革新である』とは先代の言葉ですが、今の時代にあわせながら革新を続けたいです。守りたい文化もそうすることで継承できると感じています」
【店舗情報】
ふるや古賀音庵
東京都渋谷区幡ヶ谷3-2-4
TEL/03-3378-3003、0120-008-360
営業時間/毎日9:00~18:00
定休日/年中無休(1月1日は休業)
http://www.koganean.co.jp/
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10/9(日)は散歩の日!シブヤ散歩フェス2016@渋谷ヒカリエ
10/9(日)は、て(10)く(9)てく歩く「散歩の日」を記念して、
“シブヤ散歩フェス2016”を開催します。
散歩で見つけた美味しいパンやお土産の紹介に加え、
シブヤの〇〇な魅力を発掘する「〇〇散歩」公開ブレストや、
シブヤ経済新聞の西樹編集長によるトークセッションも開催。
パンとお土産の試食もたくさん用意しています。
【イベント企画内容】※一部調整中
1.シブヤぱん散歩&シブヤお土産散歩(展示・紹介&試食)
会場内に展示スペースを設け、シブヤ散歩の魅力の一例として、渋谷の美味しいパンとお土産を紹介します。一部商品については試食も。
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(パン)ガーデンハウスクラフツ、ファミーユ、メゾンイチ、ル・コルドンブルー、DAIKANYAMA LOTUS、シェ・リュイ
(お土産)ハチ公ソース、ふるや古賀音庵、原宿焼きショコラ、代官山スィートポテト、OKURA焼き、東横ハチ公(クッキー2種、おかき、プールミッシュ、カステラ饅頭、どら焼き、にくきゅうパン)
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2.シブヤ○○散歩プレゼン&公開ブレスト
「シブヤ○○散歩」と題して、シブヤの様々な散歩を提案するプレゼンテーションを実施します。
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(1)シブヤ「ぱん」散歩
(2)シブヤ「ビール」散歩
(3)シブヤ「餃子」散歩 etc
その他、シブヤ散歩新聞ライター陣及び参加者を交えた公開ブレストを行い、新たな「シブヤ○○散歩」を発掘します。
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3.シブヤ散歩トークセッション
シブヤ経済新聞の西編集長をはじめ、「シブヤ」「散歩」にまつわるゲストによるトークセッション。
【イベント概要】
2016年10月 9日(日)
12:00〜16:00
http://www.hikarie8.com/court/2016/09/1092016.shtml
渋谷ヒカリエ 8/
東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 8F
東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結
JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結
たかなしまき
フリーライター。OL、業界紙記者、海外ガイドブックや美容雑誌の編集者を経て、現職。愛媛県で生まれ育っている最中から都会に憧れていたわたしにとって、渋谷界隈は歩いた分だけTOKYOのおもしろさに出合える街。現在、神奈川県在住ですが、何かと渋谷や表参道に出没しています。ふらーっと路地に入って探検したり、人間観察したり、気の向くままに歩くのがお気に入り。子どもが伸びる「体験型教育」情報サイト『のびるWEB』の編集人。
のびるWEB
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