渋谷レジェンド散歩とは
渋谷の街で、数十年。人々に愛され続けた歴史を誇るお店や会社をご紹介するのが、「渋谷レジェンド散歩」です。渋谷といえば「若者の街」といわれますが、実は、長きにわたって活躍している人や商品、サービスがたくさんあります。そんな渋谷の意外性ある魅力をお届けしていきます。
何千年前から変わらない、宝石が持つパワーとは?
東急本店の手前、文化村通りに1970年からお店を構える宝飾店「ジュリー・エーコー」。実はここ、隠れたパワースポットでもあるんです。
「私、日常的にめまいがしがちなんです。職場が渋谷なんですが、目がくらむ・・・と思ったら、ジュリー・エーコーさんに飛び込むんです。そして、指輪をはめるとピタっと治るんですよ。肩もすごく軽くなります」
そう教えてくれたのは、金融関係のお仕事をしている髙橋知佳子さん。頻繁にお店に立ち寄るので、お店に並んでいるジュエリーのことを熟知しています。そして、気に入った宝石のついた指輪を2ヶ月間悩んだ末に購入したら、運気がものすごく良くなったそうです。
「買ってから、いいことがトントン拍子に起こったんです。絶対受からないと思っていた試験に受かったし、仕事の営業成績も上がったんです!」
このパワー、一体なんなんでしょうか!?
代表の町井英紀さんは言います。
「宝石にはパワーがありますから、本当にこういうことが起こるんですよ。仮に『この指輪がほしいな』と思ったとします。そして、それが手に入ったらラッキーなことですよね。ラッキーなことは続くんですよ。そして、自分を守ってくれるお守りにもなります。
極端な話、買わなくても、うちのお店にきて気に入った指輪をはめて、『すてきだなー』って思っているだけで、パワーを受け取れますから。その後の1日を気持ちよく過ごせますし、ストレスも飛んでいきますよ。
宝石には、何千年という歴史があります。だからみなさん、ここはパワースポットだと言って遊びにきていただいているんです。押し売りなんかしないから、安心して遊びに来て下さいね」
宝石との相性は、はめてみなければわからない
さて、そんな渋谷のパワースポット、ジュリー・エーコーさんには、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの時には、たくさんの外国の方が訪れることが予想されます。外国の方は、どんな宝石を好まれるのでしょうか。
「日本のお土産としてジュエリーを買っていくとなると、やはりアコヤ真珠ですね。タヒチやフィリピンで養殖されている南洋真珠と比べると、大きさも小ぶりでとてもきめ細やかで、一番キレイなんです。アコヤ真珠を目的としていらっしゃる方も結構いるので、2020年に向けて品ぞろえを増やそうと思っています」
もう一つ、同店が力を入れているのは「ハート&キューピッドダイヤモンド」。理想的にカットされたダイヤモンドなので、暗い映画館やレストランでもわずかな光でキラキラと輝く、ダイヤの魅力を最大限に引き出したダイヤモンドです。
残念ながら、写真ではうまくそのキラキラ感をお伝えすることができないので、ぜひ、お店に足を運んで、指にはめ、自分の目でキラキラ感を味わってみて下さい。
最近は、なんでもインターネットで買うことができますが、宝石だけは、直接店に足を運んで買うのがベストだと町井さんは言います。
「宝石は天然のものですから、同じものは一つもありません。全部違います。すべてが、世界に一つだけ。だからこそ、自分と相性のいいジュエリーは、実際につけてみなければわかりません。ぜひ、自分の指にはめてみてから決めていただきたいと思っています」
個性的なジュエリーが続々と・・・!
真珠とハート&キューピッドダイヤモンドに続いて町井さんが見せてくれたのは、ものすごく個性的な指輪たち。
中央下の指輪は、何かわかりますか? オウムです! 全身が宝石でできた、オウムの指輪。
そしてこちらは、なんとライオンと生肉!!
ビックリするような組み合わせですが、ものすごく個性的で、パーティーなどでの存在感は半端ないと思います。これが似合う女性はどんな方なんだろう・・・と想像してみたり。
私が気に入ったのは、こちら。
タイガーなのか、ジャガーなのか。正解はわからないのですが、どちらにしても、とても惹かれます!!
「うちは、普通の宝石屋さんにないようなものばっかり集めるんですよ。面白いものがたくさんありますよ。
アンテナもできるだけ張り巡らしていて、新作が出ると聞けばすぐに飛んでいきますし、面白いものがあると聞けばすぐに行きます。それに関しては、フットワーク軽いです!」
こんなかわいい、カメレオンのジュエリーボックスもありますし、
ダイヤモンドの入ったマニキュアやグロス、スプレー、ハンドクリームもそろえています。
さっと塗るだけで、肌やネイル、リップがキラキラと輝きます。ちょっとした手土産にも人気だそうですよ!
変わりゆく渋谷の中で、変わらない場所として
高校時代のアルバイトから数えると、もう40年ほど渋谷のこのお店とともに過ごしてきた町井さん。渋谷という街のどんなところに魅力を感じているのでしょうか。
「ごった煮なところですね。外人さんもいれば、高校生もいれば、90代の方もうちにはいらっしゃいますからね。すごくいろんな方が混ざり合っている、それが渋谷の魅力だと思っています。
巣鴨は年配の方向けの街になっていますし、原宿は若い人向けの街になっていますが、渋谷は一つの世代に凝り固まっていないんですよね。そこが好きですし、だからこそ、すべての世代の方に喜んでいただけるように、私も常に勉強しなくちゃいけないと持っています。
そして、渋谷は常に移り変わっています。周りはどんどん変わっていきます。でも、うちのお店だけは、変わらずずっとここでやっていこうと思っています。変わっていく渋谷の中で、変わらぬ場所として。
これからも、人と人とのつながり、お客様とのつながりを大事にして、渋谷の街で続けていきます」
町井さんにお話を聞いている間、「ちょっと、荷物置いておいていい?」と、お店に荷物を置いて別のお店に買い物に行かれたお客様がいました。そんな、地域に根ざした優しいお店が、「ジュリー・エーコー」らしさなんだろうな、と思います。
近くに行かれた時は、ふらっと立ち寄ってみて下さい。宝石の持つパワーや、町井さんのあたたかな人柄に、ぜひ触れてみてもらえたらと思います。
【店舗情報】
ジュリー・エーコー
渋谷区道玄坂2-25-10 1F(東急本店前)
TEL/03-3461-6397
営業時間/11:00~18:30
定休日/日曜日
http://www014.upp.so-net.ne.jp/j-eiko/
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。ヨガウェアで魅せる筋肉美が最近のプチ自慢。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
yoga teacher HiRoko HiRachi