6月21日は、“国際ヨガの日” って知ってましたか?
インドのモディ首相の提案を受け、2014年12月に国連総会で全会一致で宣言されました。まだ知らない人も少なくないかもしれませんが、この日は、世界のあちこちでヨガのイベントが開催されているんです!
今年、日本ではなんと渋谷で、しかもササハタハツ散歩No.1でフォーカスした渋谷区スポーツセンターで大規模イベント「VYS 621 ヨガ奉り」(主催:ワナカムヨガスクール by マスター・スダカー)が開かれるということで、行ってきました!
シニア世代から赤ちゃんまで 老若男女が800人が続々と!
このイベントは、インド人ヨガ指導者のマスター・スダカー氏が設立したワナカムヨガスクールで学ぶ生徒たちが、2016年から毎年この日に開いている、年に1回の無料のイベント!
前夜もしっかりと雨が降っていたので、「外でヨガできるかなあ・・・」(雨天の場合は、体育館で開催)と心配していましたが、朝には見事、やみましたー!
ヨガクラスのスタートは11時なのに、9:30の受付開始10分前には、すでに行列が・・・!
黄色いTシャツを着たたくさんのスタッフが迎えてくれます。
グラウンドに出てみると、さすが水捌け抜群の人工芝!
雨上がりでもふかふかで、濃い緑色にはカラフルなヨガマットがとても映えて、それだけでもワクワク♪
フォトブースもあって、開始を待つまでの時間も、みんなとっても楽しそう!
いい笑顔!!
会場で驚くのは、この写真を見ておわかりのように、とにかく幅広い年代の人が参加していること!
ヨガイベントというと、若い人たちが多かったり女性がメインだったりするのですが、この会場には、まさに老若男女全てがそろっていました。
子供づれでも気兼ねなく参加できるようにと設けられた「親子エリア」には、こんなかわいいお子様の姿もありましたよー!
屋内にはキッズスペースもあって、一緒にヨガをしないお子様を預かってくれていました!
子育てをしている身としては、こういう配慮、優しさは本当にありがたいもの。
それにしても、なんで他のヨガイベントと違って、こんなにも幅広い年代の方が参加しているの?? と思いますよね。でも、これが本来のヨガのあり方なんじゃないかなーと思うのです。
そもそもヨガは、ただのエクササイズでもファッションでもなく、人としての生き方であり、人生そのもの。心穏やかにそして健やかに生きていくための叡智なのだから、ヨガはすべての人のためにあるのです。
だから、こうして老若男女がマットを並べている姿を見て、ヨガを学ぶものの一人としてすごくうれしくなりました。
動く前に、ヨガのお話からスタート!
さて、いよいよマスター・スダカー氏が登壇し、ヨガクラスの始まり!
と思いきや、800人ほどの参加者全員を前の方にギュギュッと集めて、お話が始まりました。
ヨガというと、マットの上でポーズをとるヨガが現代では主流となっていますが、ポーズをとるヨガは、ヨガという大きな叡智の中の、ほんの一部分にすぎません。日常の中で私たちはさまざまな悩みや不安、イライラや生きづらさなどを抱えていますが、なんでそうなってしまっているのかを理解し、どうすればいいかを教えてくれるのもヨガなのです。
お話を聞いて、日々の自分について振り返り、考え始めた人はきっとたくさんいるんだろうなと思います。全部の話は覚えていなくても、人それぞれ、心に響いた部分があったんだろうなと。
もちろん、私もその一人です。そして明日から、いやいや今から実践していくのです!
できても楽しい!できなくても楽しい!空の下で最高の時間
よしっと心の中からエネルギーが湧いてきたところで、さあ、いよいよマットの上のヨガのスタート。
雨でもなく、日差しがギラギラでもなく、まさに外ヨガ日和!
前方には、東京都議さんや渋谷区議さんもいらっしゃいましたよ!
ぜひ、地域の中や教育にも、ヨガを取り入れてほしいなと思います。
できない動きもたくさんあるけれど、
できなくっても、楽しい!
みんなでやると、さらに楽しい!
体は思うように動いてくれなかったり、プルプルガタガタしているのだけど、すごくポジティブで楽しい気持ちでできたマットの上の時間でした!
クラス後、参加した人たちの声を聞いてみましたが、すごく多かったのが「思うように体が動かなかったけれど、終わった今、すごく体が軽い!!」という感想。そして「お話が心に響きました」という声。みんな、スッキリとしたいい笑顔をしていたのがとても印象的でした。
「ヨガをするとこうなる」を見せてくれた黄色いTシャツのスタッフ
それにしても、「祭り」ではなく、なぜ「奉り」なのでしょうか。プレスリリースにはこう書いてありました。
マスター・スダカーのクラスでは、アサナの練習にとどまらず、自分の内面との対話が始まります。90分間のヨガマットの上での練習で得たものは、マットを降りた後も生活のあらゆる場面で活きてくることを、きっと実感していただけるでしょう。
情報社会の日本でも容易に触れることができないヨガの源流を体験できる機会をつくることで、ヨガを日常に生かし快適で豊かな日々を過ごせる人が増え、それが平和と調和のとれた社会へとつながると信じています。
だから「祭り」ではなく、“奉り”
古代インドから現代の日本へ、ヨガの効能を一人でも多くの方へ『捧』げる「ヨガ奉り」なのです。
体を動かすと、血流が良くなったり、縮こまっていた筋肉が伸ばされたりして、それだけでも快適さを味わうことができます。でもヨガには、それにとどまらないたくさんの“効能”があリます。痛かった腰が軽くなったり、長年悩まされてきた肩や首の痛みから解放されたり、自分の考え方や行動が変わることで家族との関係が良くなったり、毎日が楽しくなったり!
その効能を自分だけに留めず、一人でも多くの人に知ってもらいたい。だからこそ、無料で開催しているのだそうです。
会場のあちこちで受付や誘導などをしてくれていた黄色いTシャツを着たたくさんのスタッフの方たち。
イベント後、参加者の一人から「どうやったら黄色いTシャツを来た人になれますか?」という声が届いたそうです。それだけ、スタッフの方たちの笑顔やあたたかで親しみを感じる対応や気配りが、参加者に強い印象を残し、「ヨガをしているとこんな人になれるんだ!」という希望を見せてくれたのでしょう。
3回目の「VYS621ヨガ奉り」ですが、渋谷区での開催は今年が初めてでした。今年参加できなかった人が行けるように、また来年も、渋谷区にきてくれますように!!
【VYS621ヨガ奉り】
http://www.vysyogamatsuri.com
https://www.facebook.com/vys621/
【ワナカムヨガスクール】
http://vanakkamyogaschool.com/ja/
http://booking.vanakkamyogaschool.com
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。ヨガウェアで魅せる筋肉美が最近のプチ自慢。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!