今回は、笹塚交差点から笹塚一丁目東まで歩きました。

普段は足早に通り過ぎるところも、ちょっと立ち寄ってみると意外な発見があり、新しい興味や関心ごとが増えました。日本で初の、いえ、世界で初！ のめずらしい「声優ミュージアム」も訪れてみましたよ。

＜ササハタハツ散歩＞とは
渋谷区主催の「まちづくりフューチャーセッション」を通じて発見したササハタハツ=笹塚・幡ヶ谷・初台地区の魅力をシリーズでご紹介するものです。ササハタハツを楽しめる散歩ルートとともに、たくさんの人に知ってもらいたい、訪れてもらいたいスポットを紹介していきます。

世界で初めての声優博物館！

笹塚駅から5分ほど歩いたところの笹塚交差点に存在感のあるビルが建っています。電車の中から、このビル6階の看板を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。「声優ミュージアム」と書いてありますが、一般の人も入っても良いのでしょうか？　勇気を出してビル内に入ってみることにしました。

中に入ると、「ミュージアムは2階です」という案内が出ているので、奥のエレベーターで2階に上がります。

<入口から展示品が並んでいます。奥には謎の赤い鳥居が！>

世界で初めての声優ミュージアムは、2015年にオープンしました。

<常設展示スペース>

こちらには、過去の有名な作品の台本や、当時の雑誌、関連品などが展示されています。日本における”声優”の歴史をつづる年表もあり、日本独自で発展してきた声優の文化に触れることができます。

声優さんと言えば「アニメ」というイメージですが、バラエティー番組やドキュメンタリーのナレーション、洋画・ディズニー映画の吹き替えなどの展示品もありました。

声優志望の方には、ベテラン声優さんの手書きの直しの入っている台本がとても勉強になるそうです。例えば「ドラえもん」の初代スネ夫役・肝付兼太さんの台本には、「～なんでしょう」と言う語尾を「～のくせに」に手書きで直してあるなど、書き込みがたくさんありました。「よりスネ夫らしさを出そう」という現場の息遣いが聞こえてきそうです。

他にも「名探偵コナン」のコナン役・高山みなみさん、「ポケモン」のコジロウ役・三木眞一郎さん、若手コーナーではアイドルユニット「i☆Ris」、スマホゲームの「グラブル（グランブルーファンタジー）」や「アイドリッシュセブン」等多数出演の江口拓也さんや斉藤壮馬さん等々の展示品がありました。

<気になっていた鳥居の奥には、神棚がありました。>

こちらはなんと「声優神社」！！　神棚にあるご神体は、延べ6万人もの声優さんのお仕事を見守った由所正しい”マイク”だそう。声優のオーディションを受ける方が、願掛けにたくさんいらっしゃるそうです。

<声優グッズ売り場>

出口付近にあるのが、グッズ売り場です。この声優ミュージアムを運営している「81プロデュース」所属の声優・江口拓也さんの作品であるTシャツやクリアファイルが並んでいます。

このビルの中には、声優ミュージアムの他に「養成所」と「イベントスペース」があり、月に3回ほど落語、無声映画、朗読などのイベントが開催されています。声優ミュージアムは入場無料なので、1度覗いてみてはいかがでしょうか?

全国でも珍しい道供養碑(みちくようひ)

声優ミュージアムを出て、幡ヶ谷方面に交差点を渡るとすぐ右手に白いノボリが見えてきました。

気になって、ノボリのところまで歩いて行って右の方を見てみると…。

「地蔵尊敷地」がありました。壁沿いには「道供養塔」が建っています。この幡ヶ谷にある道供養碑は、「道路自体を供養して報恩感謝の意をささげることにより、交通安全を祈ろう」というものだそうで、全国でも珍しい供養碑のようです。

水が流れる広場へ向かって

さらに幡ヶ谷駅の方に向かって歩くと、

可愛いお店を発見です！「布と雑貨のお店 ラパン」です。

<中には素敵な布やレース、陶器、ポストカードなどが沢山並んでいます。>

手芸好き、陶器好きの方たちはワクワクするのではないでしょうか。こちらのお店では、オーダーメイドでテーブルクロスやベッドカバー、クッションなどを作っていただけるそうです。アンティークの食器も一点物で、見ているだけでわくわくします。

ずっと見ていたい気持ちをおさえ、後ろ髪を引かれながらお店を出て手前の路地に入っていきます。

短いトンネルを潜り抜けて右に曲がった公園の先には…。

水が流れる広場に到着

<水が流れる広場>

水の流れを見ているだけで癒されます。親子や、近隣のオフィスワーカーと思われる方たちも、思い思いの場所で休憩していました。

足ツボ刺激道もあったりして、お子さんからシニアの方たちまで楽しく利用できそうです！

<夏には小さなお子さんがここで遊んでいる姿を見かけます。>

水の流れを見ながら道なりに降りていくと…｡

地元で愛される「イル・キャンティ・カフェ」

<イル・キャンティ・カフェがあります。>

ちょうどお昼時だったので、ランチをいただきました。この鉄板カレー牛ランチは、サラダバー、スープ、ドリンクがついて980円。牛肉たっぷりでこのお値段はお得です！！　サラダのドレッシングがあまりに美味しいので買って帰ることにしました。お値段600円です。

予約制でお子さんがピザ作りを体験できるそうです。このプランなら家族全員で楽しめますね。

新宿中村屋の事業所の入り口で見つけたあの定番お土産

ランチを終えて、散歩再開です。お店を出たお向かいには、あの「新宿中村屋」の事業所があります。横断歩道を渡ってまっすぐ行くと、あら、こんなところに売店が！

<事業所に比べたらこぢんまりとしていますが、ぎゅっと商品が並んでいます。>

売店の入り口には、新宿中村屋といえば、言わずもがなの「肉まん」が並んでいます。

スーパーやコンビニでは取り扱っていない「天成饅シリーズ」です。蒸し器を店頭においている時期は１0月～3月までだそうで、この日はぎりぎり間に合いました。肉まんを見ていると、さっきお昼を食べたばかりなのに、ついつい食べたくなってしまって、小さな肉まんを買ってしまいました。

肉まんとあんまん（ともに303円）と小さいサイズ（184円）の他に、ふかひれ肉饅（486円・10月～3月限定）、さらには季節限定商品（10月～2月）もあるそうです。蒸していない袋入りだと全種類揃っていることが多いのですが、買ってすぐに食べられる蒸し器の中の商品は、日によって違うそうですよ。

今回の笹塚交差点からのお散歩は、短い距離でしたが、めずらしい施設が集まっていて、とっても楽しめました。面白そうと思われるところがあったらぜひ行ってみて下さいね。

NPO法人 代官山ひまわり　後藤奈菜

中高生姉妹の母。渋谷歴17年。デパ地下探索グルメライターとして活動中。趣味はダンスとオペラを歌う事。私たちが所属する「NPO法人代官山ひまわり」は、子育て世代の女性が、地域や社会とつながりを持ちながら、自分の居場所を見つけて楽しくはたらくための”新しいはたらきかた”を推進する団体です。今回、渋谷区主催の「ササハタハツまちづくりフューチャーセッション」に参加し、街の魅力を広く伝えるための記事作成を行っています。
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