アパレルブランドのオフィスが多い、おしゃれな街。ダガヤ…千駄ヶ谷。一歩路地へ、周りを見渡せば、落ちいたカフェが立ち並ぶエリアだ。そんなスタイリッシュ、洗練されたダガヤ(千駄ヶ谷)に一際、怪しい名前の喫茶店が…。気になり、平日のランチに行ってきました。
ど、「泥人形」…!?
JR千駄ヶ谷駅沿いを、新宿方面に歩くこと数分、COFFE SAKABA「泥人形!?」異彩を放つゴシック文字を見つけたら、そこが今日のお目当『泥人形』。
煉瓦造りの階段を下に降り、「いらっしゃいませ」。おじゃましまーす!
そっとお店をのぞくと、中は広々、カウンターに、ソファー席と、落ちついた空間が広がります。
早速、本日の日替わりランチを注文。
▲今日の日替わりランチ「生姜焼きと豆腐サラダ」
ライスと御味噌汁がついて 800円(税込)
ドリンク付きは900円(税込)
しっかりガッツリ!ボリューム満点の”ザ定食”メニューです。下町にありそうな、定食屋の懐かしい味。ここにサラダが付くのは、野菜不足な大人にはありがたいです。
「泥人形」の店名とは裏腹に、その正統派な味わいは、通いつめたくなるほど美味。その後、何度かリピートし、常連になりつつあります。
▲こちらは別日の本日の日替わり
コロッケ3種
▲ミートソーススパゲティー(ドリンク付きで980円。)
トマトケチャップで味つけされた、玉ねぎとひき肉の酸味の効いた甘いミートソース。パスタの上ではなく、下に目玉焼きがあるのが特徴。混ぜて絡めていただきます。
▲高菜スパゲティー。
本日の日替わりランチは無くなり次第終了ですが、ミートソース・高菜スパゲティーのように、日替わりランチ以外にもタイムサービス!メニューあり。
ビーフカレー ミックスピラフ 高菜ピラフ 高菜スパゲティー ミートソーススパゲティーの中から選べ、
珈琲・紅茶(ホット/アイス)付き、980円。いずれもプラス100円で大盛りにできます。
さらに、サービスメニューだけではなくスタンダードメニューに、数種類のカレーの用意もあります。
▲こちらは辛口カレー。
ナプキンでスプーンが包んであるのが、いかにも昭和。休む暇なくヒーハー!パンチのある辛さですが、あと味マイルド。どこか懐かしいカレーは、食欲を増進させてくれるのでスプーンが進みます。
そして、食後のドリンク。
▲紅茶
粉末のサラサラした砂糖でなく、ザラメなのがまたレトロ。なごみます。
静かな喫茶店の装いですが、中央には大きなモニターのテレビが。うっすらジャズがかかる中にこだまする、テレビ音。
店主のシェフが中華鍋をささっとふり、カウンターで賄いを食べるスタッフさん、談笑する人やテレビを眺める人。
本棚から漫画を取り、カレーを片手に読書をする人も。
レジ横にある本棚には、年代もジャンルも多種多様な本が並びます。
いろんな人が生きてるなと少し感慨深く、物思いにふけります。
「泥人形」はありませんでしたが、蝶の剥製、「ご自由にお取り下さい」と鼻からちり紙を出す、優しいモアイ像はいました。
あやしさとなつかしさが癖になり、吸い込まれるようにまた来てしまいます。新たな千駄ヶ谷を求めて、今日もダガヤ散歩はつづく。
【店舗情報】
泥人形
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-20-2 B1
TEL/03-3404-3646
営業時間/
平日9:00〜19:00、土曜10:00〜18:00
櫻井澄恵(さくらい・すみえ)
東京の北に生息する、20代OL。栃木県のさくら市出身。渋谷は、小・中学生の頃、たまにおのぼりさんしに来ていました。原宿のイメージが強かったけれど、大学時代、渋谷区の未知な魅力と出会い虜となる。エスニック、本屋、スイーツ(特に、モンブラン!)に興味あり。体重増加のため投稿を控えているが、モンブラン好きによる、モンブラン研究所「モンブラン ラボ」をゆるく更新しています。
モンブラン ラボ