「え？　なんで裸足？　いつも裸足？　冷たくないの？　痛くないの？」。

１年前、Jinくんに初めて会った時、たたみかけるように聞いてしまった。だってそこは、11月下旬、寒い夜の中目黒のアスファルトの路上。裸足って、普通じゃないでしょ！！

でも、Jin君はいっつも裸足。職質されても、裸足。「ねえ、見て！　あの人裸足だよ！」と好奇の目にさらされても、裸足。室内へは、ウェットティッシュで足裏をキレイに拭きあげてから入ります。そんなJin君こと池田仁君はフィットネスプログラム「J-FIT+」主宰、裸足で活躍するスポーツトレーナーです！

そのJin君がこの秋から、シブヤの街を走るランニング部を立ち上げたらしいと聞き、私はもう、興味深々！　走る自信はまったくないので、「自転車で伴奏すればいいや♪」ぐらいのノリで参加してきました。

ランニング部の拠点は、渋谷キャットストリートにある「ミライLabo」。人工芝の室内に、ボルダリングができる壁やブランコ、絵本やおもちゃもある、”0歳から100歳未満のこども達が集う秘密基地”なんです。

ミライLaboに入ってびっくりしたのは、この日の参加者のメンバーの顔を見て。「失礼ですが、おいくつですか？」と聞いたら、まちこさんは笑顔で答えてくれました。「72歳ですよ！　千葉の木更津から来ました！」と。

ええええ！

なんでも１週間前に六本木で、裸足で街を駆け抜けるJin君を目撃し、目が釘付けになってしまったのだとか。そして、Jin君と一緒に走るためにわざわざやってきたのでした。

もう一人は、ミライLabo代表の白井智子さん。そもそもこのランニング部は、智子さんが2017年2月19日の「熊本城マラソン2017」に出場することになったので、「練習しなくちゃ！」とつくっちゃったそうです。

もう１人の参加者はまだ姿が見えませんが、時間なので走る前のストレッチを開始です。 まずは、壁に向かって。

これ、とっても簡単そうでしょ？　楽そうですよね？ それが、地味にキツイんです。 つま先もかかともひざも、全部くっつけてギュッと力を入れると脚全体にギューーーーっと効いてくるんです。 そして、体幹を鍛えるこんな動きも！

これは普通バージョン。これでもなかなか効いてくるのに、もっとキツイ脚を伸ばしたバージョンも、72歳のまちこさんが難なくクリアしていきます。

カッコいいなあ。こんな72歳になりたいなあ。

で、Jin君は子供の体操教室の先生もしているだけに、動物になりきった動きもたくさんあって、なんだか童心に返ったみたいにとっても楽しい。

これ、動物的に行う、ほふく前進。楽しいのですが、同時になかなか難しい。股関節にめっちゃ効きます！ 全部を覚えてないけれど７〜８種類ほどのストレッチをやったでしょうか。すべて終わった時には、思わずJin君に 「これ、ストレッチじゃなくて、もはや全部筋トレじゃん！！！」と突っ込んでしまったくらい、すでに体は「やった感」に支配されてます。

いっぱい動いたし、楽しかったから充実感もいっぱいだし、いつの間にか、初対面同士の参加者との関係もほぐれて親しくなってるし、もう、走らなくていいじゃない？ というのが正直なところ。 スーパー72歳のまちこさんだって、息がハアハア上がってますけど（笑）と、そんなところに遅れていた参加者、ダンサーしげさんも登場してメンバー勢揃い！

「じゃあ、行きますか！　一応、PASMOかSuicaだけ持って行きましょう」とJin君。途中で走れなくなっても地下鉄やバスで帰ってこられるし、使えるお店や自動販売機も多いのでこれさえあればなんとかなる、とのこと。1000円札を１枚持っていくのもいいみたいですよ！

では、いよいよ次回、シブヤの街を駆け抜けます！！

【店舗情報】
ミライLabo
東京都渋谷区神宮前5-29-9 めぐみハイマンション102
TEL／03-6451-1505
内容／平日：託児&お稽古、講座、部活
土日：レンタルスペース、ママ会、誕生日会、イベント等
http://mirai-labo8.com/wp/ https://www.facebook.com/mirai.labo8/

【講師情報】
Jin Ikeda ／ 池田仁
早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科トレーナーコース卒業
2011年4月から4年間、社会体育事業の会社に体操指導員として勤務。
乳児、幼児、児童、大人に体操や水泳、サッカー、親子体操などの指導を行なう。
2015年4月からフリーの運動指導員として活動。
「J-FIT+」主宰 http://j-fitplus.com/index.html
https://www.facebook.com/j.fitplus

平地紘子（ひらち・ひろこ）

フリーライター／ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー？」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。ヨガウェアで魅せる筋肉美が最近のプチ自慢。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします！
yoga teacher HiRoko HiRachi