渋谷一駅散歩とは
「渋谷一駅散歩」というお散歩マップをご存知でしょうか。「渋谷の魅力を歩いて発見してほしい!」と、東京商工会議所・渋谷支部が作成し、ウェブ上で公開している全10コースのマップです。渋谷には世界的、全国的に有名なスポットがいくつもありますが、それ以外にも、お散歩だからこそ出会える路面店や特色ある商店街、歴史・文化的施設、公園の緑など、魅力あるスポットがたくさんあります。そんな魅力をもっともっと知ってほしいという思いで作られたマップなのですが、実は、この「シブヤ散歩新聞」も同じ思いで作られている東京商工会議所の取り組みなんです! 今回の連載では、「渋谷一駅散歩」のルートを実際にお散歩してみました。ぜひ参考にしながらも、ご自分だけの一駅散歩を楽しんでみてください。
渋谷一駅散歩も、今回のコースが最後のコース! 表参道駅から千駄ヶ谷駅の間をお散歩します。
さあ、地図の一番下、表参道駅からスタートしましょう!
いきなりおもちゃ箱につかまった!
表参道駅のA2出口から地上に出ると、いきなり巨大な恐竜が目に飛び込んできました。Apple 表参道のガラス壁面です。
Apple TV+の新番組「太古の地球からよみがえる恐竜たち」のプロモーションだそうですが、なかなかのインパクトです。
そのApple表参道の角っこが、「原二本通り」(原宿二丁目商店会)の入口。
看板って、なかなか見上げないものですね。何度も入ったことのある路地なのに、今まで気づいたことがありませんでした。
通りに入って間もなく左手にあるのが、デンマーク初の雑貨ブランドflying tiger。「そう言えば、買いたいものがあったんだっけ」と思い出し、店内へ。
この散歩のタイトルは、「おもちゃ箱のような一角」ですが、flying tigerこそ、まさにおもちゃ箱。久しぶりに入ったこともあり、アレやコレや・・・ ついつい手に取って見てしまい、最初の散歩からいきなり長居をしてしまいました。そして、手荷物が早速増えるというね(苦笑)
ま、これこそが散歩の醍醐味でもあり。ふらっと、気持ちの向くままに歩きましょう。
フライングタイガーの向かいには、大きく目立つ「箸」の文字。そして、一駅散歩のMAPにも載っている「門」。笠間焼・益子焼の作家ものを中 心に、店主が心を込めてセレクトした器や生活雑貨が並んでいるギャラリーです。
作家さんのプロフィールを見ていると、筆者と同じ世代の方々が多く、「へえ」と思いながら眺めました。そして、ものづくり、素敵だなあって。
さて、外に出て、もう一度この写真をよーく見てみてください。何かに、気がつきませんか??
そうです、向こうに見えるのはシブヤ散歩新聞にいつも素敵な動画や記事を提供してくださっている「グラン治療院」さん! こんなに便利な場所にあるんですね。いつもお世話になっている方々がいらっしゃらないかしら、とキョロキョロしてしまいました(笑)
なぜかタイムスリップしがちな散歩
再び歩き始めてすぐに目についたのは「鮎」の文字。
スタイリッシュな店構えと、「鮎」の一文字は目につきますね。
鮎の季節だなあ・・・香魚と呼ばれる鮎のスイカのような香りを久しぶりに味わいたい・・と、頭の中が、熊本の球磨川・川辺川へとタイムスリップを始めたところ、「まい泉」が現実へと引き戻してくれました。
このエリアと言えば、「まい泉」ですよね。
そう言えば、大学時代NHKでアルバイトをしてた頃、急な事件や事故が起きてアルバイト時間が延長になると、よく「まい泉」のかつサンドがお弁当に出てたなあ・・・ああ、なんだか今日は、タイムスリップしがちです(苦笑)
人気の紅茶専門店「CHAVATY」は、シンプルな外観がとても素敵。
歩いていると、うっかり買いたくなってしまう猫の形の食パンや
ここが第一号店なのかな。「パンとエスプレッソと」。
そして「純生カステラ」に。
コーヒースタンド。
ここを歩いていると、ああ、今何が流行っているのかなあ、これは安定した人気だねえ・・など、なんとなく見えてくるものがあるような気がします。
諸行無常を感じながら
一方で、この味のある看板。
青山スタジオ。看板からすると、撮影スタジオの中では歴史が古い方なのかなあと思いつつ、検索してもなかなかコレという明確な回答がヒットせず。どなたか知っていたら、教えてください!
さて、それこそおもちゃ箱のように、いろいろなお店が混ざって存在しているこのエリアですが、歩いていて気づいたのは、空き店舗が結構あったなということ。コロナ禍の影響も少なからずあるのでしょう。あるはずのお店がなくなっていたりもしました。
変わらないものなど、何一つない世の中ですからね。
存在し続けているものも、変化をしながら在り続けているのでしょう。
そんな諸行無常を感じながら歩いていると、外苑西通りとの交差点に出ました。
原宿幼稚園、いったいどこにあるのだろうーーと思って見渡したら、すぐのところにありました。
なんともスタイリッシュ。キリスト教会の附属幼稚園なのですね。
<前編>の散歩は、ここまで。<後編>はこの原宿幼稚園の交差点からスタートしますよ! お楽しみに。
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
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