立夏を過ぎて、暦の上ではすっかり夏。でも今年は肌寒いくらいの5月を迎えていますね。今回のシブヤ散歩新聞は代々木公園朝な朝な散歩です。原宿門から入り、北へ向かう途中で見つけたものは・・・?簡単に作れる&遊べる代々木公園ビンゴも作りましたよ〜。
いつの間にかデジタル掲示板が
原宿門から始まった今回の散歩、まず目についたのは原宿門入ってすぐ、保育園の手前に設置されたデジタル掲示板です。タッチパネル式になっていて、代々木公園内の案内にとどまらず、地域一帯について検索できる機能が備わっていました。言語の選択はもちろん、地図の拡大、周辺施設の案内、公共交通機関の説明、Wi-Fiの接続など、至れり尽くせりの機能。画面はふたつあって、同時に操作することもできました。
公園の中の地図は、「出口を出たら何があるのか」の情報まではアクセスできないことが多いですよね。この掲示板があれば、今日1日の渋谷界隈お散歩コースを詳細に検討することができそう。駅やトイレ、飲食店やシェアサイクルの場所まで、この掲示板の前に立てば、スケジュールをスムースに立てられそうです。誰か
に道を聞かれたときにも、大きな画面で情報をシェアできるので、とっても役に立ちそうですね。
オリンピック宿舎と寄贈樹木の森
デジタル掲示板をあとにして、北へ進むと(掲示板のおかげではじめて代々木公園の東西南北を体感しました!)、そこには1964年の東京オリンピックの際の選手村の名残が。オランダ選手のための宿舎が、森の中にぽつりと残されていました。
オランダと言えば世界一の高身長の国。今年行われた冬季オリンピックでも、圧巻の体格でしたね。1964年当時にはどうだったのか定かではありませんが、建物は一昔前の少し天井高が低い平屋建て。入り口で頭、ぶつけたりしなかったかしら。。なんだか懐かしい、かわいらしい建物に、歴史の変遷を思いました。
宿舎の隣には、オリンピック開催を記念して寄贈された様々な国の木々が、大木となって心地よい日陰を作っていました。案内板には、今はもう地図にはない懐かしい国の名前も。いま混乱している世界情勢を思い出すと、なんだかじんわり複雑な気持ちになります。世界中の樹木が作り出す日陰のように、穏やかな憩いの場所と時間が世界中の人に届きますように。
季節のビンゴを作ってみませんか
ちょっとしんみりした気持ちになったので、上を見上げて道沿いを歩くと、そうだ今は5月。木は緑雄々しく、ところどころに花を咲かせておりました。しばらく歩いて下を見ると、地面にも初夏の花や実が。少し前にどこかで見た「ビンゴ」を思い出したので、早速作ってみることにしましたよ。
<上段左から>水色の柱がかわいいオリンピック記念宿舎、真っ赤なヘビイチゴ(おいしくないです)、秋には食べられる実をつけるヤマボウシ
<中段左から>ハートの形?の切り株、四つ葉を探そうシロツメクサ、昨秋の名残のマツボックリ
<下段左から>薄紫の花が段々に咲くアカンサス、モグラの散策跡、本当の名前はムラサキツメクサ(通称アカツメクサ)
9マスのビンゴはあっという間にできました。生き物や記念碑など代々木公園の中にあるものの写真を撮れば、25マスでも無理なく作れます。写真は解答編にして、文字だけのマスを作って見つけるゲームにすれば、大人でも時間をかけて楽しむことができそうですね。
夏ならセミの抜け殻や蝶、秋なら落ちている木の実、冬なら落ち葉や、葉の落ちた枝に残る鳥の巣で作っても楽しそう。ぜひオリジナル・バージョンも作成してみてください。
さあこれから季節は散歩日和!植物や動物たちと一緒に、気持ちのいい公園を満喫しましょう。
得原藍(えはら・あい)
理学療法士/一般社団法人 School of Movement ディレクター。
子育てしながら運動科学の専門家として、身体と環境と生活の関係を考える日々を送る。
たのしいマイニチのために人生編集中。
TEXT aiehara’s web