皆さんこんにちは。
大学生ライターの佐藤でございます。
「あとどれくらい大学生の身分を名乗ることができるのか…」と考えながらこの記事を書いています。
今回は5/27〜5/28の真夜中に、奥渋から代官山まで寄り道をしながら歩きました。
この日はラジオの放送日。
実は私、「FM87.6MHz 渋谷のラジオ」でのパーソナリティを務めておりまして…
隔週で界外編集長も出演している「渋谷のチキチキラジオ(金曜日 20:30〜21:30)」での放送を終えてから、最近ずっと通い続けているお店にお伺いしました。
今回の散歩はゆっくりなスタートでございます。
▶︎Cidernaut @神山町
奥渋にあるシードル(シードルはりんごから造られる醸造酒)の専門店。私は毎回、番組放送後の22時前後にお店へお伺いし、閉店時間までゆるゆると飲み明かすのが習慣になっています。
この時間は私にとって特別な時間です。カウンターに立っていらっしゃるスタッフの方々とお話をしたり、そうでない時は放送の振り返りをして後悔と反省を繰り返す時間にしています。
スタッフさんも本当に明るく、店内もオシャレで、お料理やシードルも本当に美味しいので、皆さんもよろしければ足を運んでくださいね。
▶︎いよいよ散歩開始、奥渋から渋谷駅方面へ。
皆さんは奥渋の通りを歩かれたことはありますでしょうか。
オシャレなお店とローカルな雰囲気の建物がいい塩梅で融合しており、大都会渋谷のそばにあるとは思えないほどゆっくりと時間が流れます。
イヤホンなどはせず、店から漏れて聞こえる飲み会の声を聞きながら歩きます。
少しでも渋谷方面に行けば、華金の覇者達が肩で風を切りながら歩いていますが、この辺りだと一人でも心穏やかに散歩することができるのです。
▶︎奥渋を抜けて渋谷駅方面へ。
奥渋を出てから少し歩き、振り向けばこの活気。東急本店のそばのドンキでは買い出しに行く若者が多く、なんだか皆さん楽しそう。
金曜の夜だし、「エアビーを借りてホームパーティとかするのかな?」、「本当はダメだけど、カラオケに持ち込む用かな?」とか、いろいろ考え事をしてしまいます。
>ここから考えごとスタート。
そういえば、もうあと一年で学生生活が終わるわけだが、今まで大学の友人とパーティやらカラオケやらを楽しんだことはあるだろうか、いや、ない。
まぁ二年生からコロナだからしょうがないか、ん、でも周りを見ているとわりと充実している子は多いから、この充実を得ていないのは自分のせいか。
しかし、そもそも充実の定義はどのようなものだろうか。
友人と過ごすことや誰かと時間を過ごすことが充実ではないはず、一人で充実している時間に、「もう一人シェアできる人がいれば、この幸せは倍になる」と思ったことは一度もないのだ。私は大学時代の青春を友人と過ごさなかっただけで、このように楽しく散歩をしているではないか。
だから自分が充実していないなんて卑下をする必要もないし、他人と比較するものでもない。幸せは相対的なものではなく、絶対的なものなのだ。と言い聞かせる。
とはいえ、外の芝が青く見えることはあるだろう。実際、今散歩をしていてもあのような若者が楽しそうに見えるのは事実だ。
あ、もうこれ以上考えるのはやめよう。
▶︎渋谷駅に到着、ここから遠回りをしていく。
画質が少々悪いですが、渋谷駅に到着しました。いやはや、この街のパワーは計り知れません。
23時頃でしたが、まだまだこれからが本番という感じです。
自分は当事者として夜の街に関わることはありませんが、それでもカルチャーの最先端であり、この街が持つ活気にはいつも楽しさを感じます。
>ここから考えごとスタート。
突然にはなるが、中学生の時、聖書に書いてある「ノアの方舟」という物語の実写化映画を見たことがあった。
ざっくり言えば…(以下は私の解釈です)
神様が創られた人間が悪行を行い、それを見かねた神様が(善い行いを続けていたノアの一家をのぞいて)人間を根絶するべく洪水を起こした。そしてノアは洪水を神から告げられ、洪水に備えて船を造り、家族を守る。
という物語である。
初めてこれらを見た時は衝撃を受けたが、一方で中学生の時の私はこの物語を日頃の生活に落とし込むようになったこともある。
中学生の時は道端でウェイウェイ楽しそうにしている大人を見て、「洪水起こるかも…」などとビビっていましたが、いざ自分が成長してみると大人サイドの気持ちを分からなくもない。
大洪水が起こった場合、渋谷が都内で最も大きな被害を受けることは想像に難くない。物理的に「谷」でもあるし、昼間人口も夜間人口も日本トップクラスに多い街だから。
ちなみにこの日はタクシーの運転手と喧嘩をしていた方も見かけたし、ここでは書けないようなことをしていた方もお見かけした。
でも、こんなに多種多様な方々が集まる渋谷を見て、神様には怒らないでいて欲しい、これも含めて愛すべき渋谷なのかも知れないのだ。
中学生の時から何故こんな卑屈な考えをしていたのかは分からないが、ふと中学生の時の自分を思い出して、今は渋谷の素晴らしさに気づくことができたと感じる。
ちなみに今は洪水が起こった場合の防災や避難経路についての知識があるため、どうにかそれらにあやかって助かろうとする自分がいることにも気づいた。
▶︎宮益坂を登り、青学方面→代官山へ
宮益坂を登り、ほぼ毎朝7時くらいから利用しているスターバックスさんの前に到着しました。
朝の9時前になると、授業に行く青学生達がこの通りを通ります。
これは大学生活のほとんどがオンラインだった自分にとって、キャンパスライフが復活することを素直に喜ぶことができる光景で、なぜかこの交差点は青学の正門以上にキャンパスライフを思い出す道なのです。
>ここから考えごとスタート。
大人になったらどんな後悔をするだろうか。
「大学生の時にもっと遊んでおけばよかった…!」とか、「キャンパスにもっと通いたかった!」とか、そう思うのだろうか。
最近こうしたことを考える時間が増えてきている。卒業があと数ヶ月に迫る中で、大学生らしくできることは何かと真剣に考えている。
もちろん、自分の選んだコミュニティは一つ残らず素敵なものだし、そこでできる経験には幸せを感じるし、将来誤った選択をしたとも思わない自信がある。
それでも、いつかは感じるのだろうか、大人になるとはどんなことかわからないなぁ
この道を学生でありつつ学生を想いながら歩くのか、学生を羨みながら歩くのか、数年後の自分が楽しみになる。
何年後かに私が書いた散歩新聞を見て、その時の自分は何を感じるのだろう。ちょっと楽しみだな。
ちなみに最近はMr.Childrenさんの歌詞の意味がわかってきて、大人になったかもと感じ始めた。
▶︎猿楽を抜けて代官山に到着。
代官山に到着しました。
夜中のこの街はとにかく人通りが少ないのですが、それが怖さになることもない不思議な街です。
言語化が難しいけど、ここに住む方々の善意によって街が守られているような感覚。
いつも夜中にここに座ると、ずっと考えごとをしてしまいます。
直近でやらなければいけないことなどは頭の中から捨てて、ボーッと考えていることをブツブツ言いながらこのアングルを楽しむのです。
散歩中は考えごとが止みません、というか、考えながらでないと歩けないのかもしれません。
タクシーや電車など、文明に頼って早く効率的に移動することも大事ですが、たまに時間がある時は考えごとをしながら、目的地を決めずに歩くのも良いかもしれません。
ここまで拙い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
現役大学生。大学に所属しながら、渋谷区内の採用コンサルティング会社を含め、現在4社でパラレルワークを行う典型的なワーカホリック。(界外編集長とFMラジオの番組パーソナリティもしています。)
休日には40キロ以上も歩くほどの病的な散歩好きで、中でも歩道橋めぐりや会社の本社めぐり(『一部上場の旅』)が十八番。
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