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GOURMET

渋谷ビストロ散歩No.1 人に教えたくないくらい味も心地もいい、神泉の隠れ家的ビストロ「BISTRO Partager」 <前編>

神泉駅から歩いて3分ほど。飲食店が立ち並ぶ裏渋谷通りから1本入った路地に、1軒のビストロがあります。

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入り口脇にディスプレイされたワインボトルが、遠くからでも、そこがワインが飲めるお店なんだろうな、ということを教えてくれます。

そして、店の内外のあちこちで目につくのが、豚や牛、鶏などの飾り物。

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↑よく見ると、花びんも豚、カードホルダーも豚なんです!


店内をくまなく見渡すと、あそこにも、ここにも、あっ!あんなところにも!。

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これだけの動物の飾りから分かるように、ここは、さまざまなお肉のいろいろな部位をワインと共に楽しめるビストロ。2017年4月にオープンし、隠れ家的なお店として人気の「Bistro Partager」です。

お肉料理がメインだけど、肉推しはしない
グランメゾンで経験を積んだオーナーが、あえてコース料理のお店にしない理由

 

グランドメニューには牛、豚、鶏に加えて、鴨や羊のさまざまな料理が並びます。部位も調理法もバラエティに富んでいるので、どれも美味しそうで迷うほど!

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そして秋から冬にかけてのジビエの時期には、イノシシ、エゾジカ、そしてアナグマ!も並ぶそうなんです。

北海道の根室周辺で牧草をたべて育ったジビエの鹿の「北海道根室産 蝦夷鹿内腿のロースト」


余談ですが、アナグマって食べたことありますか? 私はもちろん食べたことなく、熊の仲間なのかと思ったら、イタチ科の動物なんですって!

こんな風にお肉にこだわりを持ったお店のオーナー、野本将吾さんはもちろん、お肉料理が大好き!!

でも、だからと言って“肉押し”のお店というわけではなく、「お客様にはお肉に限らず、食べたいものを自由に食べてほしい」と語ります。

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11月のイチ押しメニュー「岩中豚、栗、無花果の パテアンクート」にナイフを入れる野本さん


「レバーが苦手な人や、鶏の皮が嫌いな人、羊のクセが苦手な人もいると思います。もちろん、私にも好き嫌いはあります。

そんな時、コース料理だと、苦手なお肉や食材が入っていても我慢するしかなかったりしますよね。でもこのお店はアラカルトなので、苦手なものは選ばなくていいです。苦手なものがあっても、他に必ず食べられるものがあるように、さまざまな選択肢を用意しています」

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「食べたいときに、自分が食べたいものを、食べたい分だけチョイスして、召し上がって頂く。同じように、好きなお酒を、好きなタイミングで飲んでいただく。それこそが、アラカルトの魅力だと思っていますし、お店のコンセプトにつながる部分だと思っています。

なので、15、16人も入ればいっぱいの小さなお店ですが、なるべく選択肢が多くなるようにメニュー数や、お肉の種類を揃えるようにしています」

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だれもが、食べたいものを、食べたい分だけ食べられるーー。
それこそが、今話題の「グランメゾン」と呼ばれるフランス料理の超高級店で長年働いてきた野本さんが、独立してビストロを開いた理由なのです。

ところで、ビストロというと、居酒屋に近い雰囲気というか、気軽に立ち寄れて飲みながら食べれるお店、というイメージで捉えているのですが、それで合っているのでしょうか?

「フランスで言えば、大衆居酒屋みたいなニュアンスがあるところですね。コース仕立てじゃなくてアラカルト主軸で、ワインもガブガブ飲めるようなニュアンスでしょうか。料理もフランスの家庭で日常的に食べられている郷土料理が主ですね。

「牛すじのオニオングラタンスープ」


だから、会社帰りにふらっと立ち寄っていただいてもいいですし、会社の懇親会や二次会で使っていただく、もしくはハレノヒに皆さんで集まって食べていただくなど、ご利用の仕方はお客様に選んでいただければいいと思っています。

来たいときに来て、食べたいものを食べ、飲みたいものを飲んでいただければいい、というのが基本的なスタンスですね」

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ビストロとはいえ、磨き上げられたカトラリーとワイングラスが並んでいると、日本人としては若干の敷居の高さを感じるところですが、オーナーからこんな言葉を言って頂けると、本当に安心してお店に足を運ぶことができます。

野本さんの気取らない人柄もあり、パルタジェのお客様はきっと、リラックスしてワインや料理を楽しんでいることでしょう。私も早く、お客様としてカウンターに座りたい!と、うずうずしてきます。

“テロワール”へのこだわりと、食材選び

でも、忘れてはいけないのは、野本さんは15、16年間もグランゾンで経験を積んできた一流のシェフだということ。気軽に入れるお店でありつつも、料理は本格的なのです。

「熊本県産イノシシとごぼうのカイエット」


「今はヌーベルキュイジーヌと呼ばれるスタイルが流行ってはいますが、僕はあくまでも、テロワールと呼ばれるフランスの“風土”というか、各地域に昔から根付いた料理法を大事にしています。フランス料理に対する解釈はいろいろあると思うんですけど、僕自身は、フランス料理は地方料理の集合体だと理解していますから」

そして、フランス料理に肉料理が多いのも、海沿いのエリアが少ないというフランスの地形によるものなんだそうです。肉を保存する、という必要性があったからこそ、保存した肉を使った料理のレパートリーが増えていったんですね。

「岩手岩中豚のジャンボンブラン」


「そうやって昔から引き継がれてきたお肉料理が私は好きなので、パルタジェはお肉料理がメインではあります。ですが、あくまでも日本という国で日本の方に召し上がっていただくので、“旬”は大事にしています。(取材した11月頭の)今ならサンマ、サバ、イチヂク、栗などを使ったメニューを入れています」

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「石川県産里芋とマサバのテリーヌ」


そして、肉だけでなく野菜の仕入れ先へのこだわりもあります。マッシュルームのサラダに使うマッシュルームや、夏場のトウモロコシの冷製ポタージュに使うトウモロコシなどは、農家から直接仕入れているそうです。

「野菜そのものの味、おいしさが料理の主軸になってくるようなメニューの場合は、よりこだわって仕入れ先を選んでいます。例えば、冷製ポタージュに使うトウモロコシは、糖度が18%以上ある鬼のように甘い(笑)トウモロコシ「嶽きみ」(だけきみ)を、青森県の農家さんから直接仕入れています」

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”鬼のように甘い”というトウモロコシ「嶽きみ」


美味しいマッシュルームや鬼のように甘いトウモロコシの冷製スープ、ぜひ味わってみたいものです。

Partager という店名に込めた、オーナーの想いとは

ところで、店名の「Partager」(パルタジェ)には、どんな意味が込められているのでしょうか。

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「パルタジェは、分け合うとか共有するという意味を持つフランス語です。シェアしながらお食事を召し上がっていただきたい、楽しい時間を共有していただきたい、という思いからつけました。

なので、一皿一皿のボリュームも、フランスのビストロのようにしっかりとしたボリュームがあります。2名様ですと、2皿、3皿召し上がって頂けると、結構お腹がいっぱいにるかなと思います」

シャルキトリーの盛り合わせ

「シャルキトリーの盛り合わせ」


料理を共有する、その時間を共有する、そしてその幸せな時間を分かち合うーー。

そんな経験をしに、ぜひパルタジェへ行ってみてはいかがでしょうか。

次回12/18(水)の<後編>では、オーナー野本さんのルーツとこだわりなどをさらに深く掘り下げてお伝えしていきます!

 

【店舗情報】
BISTRO Partager(ビストロ パルタジェ)
東京都渋谷区神泉町7-14  江澤ビル1F
TEL/03-6416-1131
定休日/日曜日
営業時間/【月〜金】17:00~24:00 (LO23:00)
【土曜日、祝日】17:00~23:00 (LO22:00)
Instagram:https://www.instagram.com/bistro_partager/
Facebook:https://www.facebook.com/Bistro-Partager-ビストロ-パルタジェ-448528192153557/
予約サイト/https://select-type.com/rsv/?id=uqR8zASwRqY&c_id=27611

平地紘子(ひらち・ひろこ)

hirachihirokoシブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。ヨガウェアで魅せる筋肉美が最近のプチ自慢。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
yoga teacher HiRoko HiRachi

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