渋谷レジェンド散歩で2年前に紹介した、代官山で50年以上続く定食屋「末ぜん」(記事はこちら:<前編><後編>)。
昔は”寅さん”こと渥美清さんも通ったというお店ですが、このお店に2月、井之頭五郎氏がやってきました! そうです、ついに大人気のグルメドラマ「孤独のグルメ」に登場です!!

番宣動画より
今回はテレビ東京で放送されてきた通常の「孤独のグルメ」と違い、6話のオムニバス短編。ParaviとひかりTVで、3月31日に一挙配信が始まっています。
短編オムニバスは、ちょっとした災難に巻き込まれる井之頭五郎の姿を描いているとあり、これまでの「孤独のグルメ」とはちょっと違うようです。
番組サイトには、井之頭五郎を演じる松重豊さんのこんなコメントが載っています。
「通常放送をお楽しみにしている視聴者の皆様は決して観ないでください」って言われると・・・
見たくなりますよね(笑)
内容はぜひ、それぞれで見ていただくとして、創業者・堀井末吉さんの後を継ぎ、二代目の肇さんと共に店を守っている三代目の健太さんに、撮影の様子や、お店の様子の変化などを聞いてみました。
ーー撮影、どうでしたか?
松重さん、カッコ良かったです!!
スタンバイ中は黙々と集中している感じがしましたが、いざ撮影を始めると、台詞の言いまわしについて「もっとこうした方がいい」など、積極的に指示を出されてました。
ーー言葉を交わす瞬間などありましたか?
撮影後は一緒に写真を撮らせていただき、サインを頂戴して、少しお話しすることができました。
とても腰が低く、直々に「本日はありがとうございました」なんてお言葉かけてもらえたのがとても嬉しかったです。
撮影の少し前、松重さんがヨウジヤマモトのランウェイをモデルとして歩かれていたのを動画で観ていたので、髪型やファションなどについても質問させて頂きました。

(左から)三代目の健太さん、松重豊さん、二代目の肇さん
ーー撮影は、いつあったのでしょうか?
2月の日曜日の夕方からでした。ランチタイムの設定なので、外からカンカンに照明を当てて、お昼の明るさを生み出していましたね。
撮影クルーは30人近くの大所帯で、10分ほどの動画のために6時間もかかりました。撮影って大変なんですね。
ファンの熱意に驚き!
ーーお客様の反響はいかがですか?
番組の情報がWebサイトで公開された後、まだ配信前なのに早速、「孤独のグルメ」のファンという方がいらっしゃいました。「五郎さん、何を食べましたか?」と。
わざわざ赤羽からいらしていて「『末ぜん』で制覇なんですー!』と言っていましたよ。
ーーファンの方って、すごいですね。
その後も一人の女性の方が食事にいらして、ドラマの中で松重さんが食べたものと同じ銀シャケと納豆を注文されました。一般のお客様だと思っていたら、壁に飾ってある松重さんのサインを見つけて「写真撮っていいですか?」と。この方もファンでした。
番組宣伝用の60秒のPR動画には、五郎さんが食事をしているシーンがちらっと映るんです。この女性は一時停止をして、手元にほんとにかすかに見える銀シャケを確認。そして、五郎さんが手元に持った黒い器はなんだろう? きっと小鉢かなにかだ、よし調べよう→食べログ末ぜん検索→小鉢検索→写真から、納豆を持っていると特定したそうです。

番宣動画より
いやあ、本当にファンの方の情熱、愛が凄い!!!強い!!!
その後も毎日とまではいきませんが、ファンの方がちょこちょこご来店くださってます。
ーー週末は多くのファンがいらして大変そうですね。
今回、地上波放送がなかったのが、意外とお店側にはよかったかもしれません。すべての人が paraviに登録している訳ではないので大変になるほどではありませんでした。
常連さんにはほとんどの方へ告知しましたが、やはりparaviに登録している人があまりいなくて(笑) でも、わざわざ2週間の無料お試し期間で会員登録して観てくださった、面白かったね!なんてご報告も増えてきています。
ーー常連の方にも喜んでいただけると嬉しいですね。
僕は、一度いらしたお客様の顔は覚えている自信があるのですが、なんと、松重豊さんの事務所の社長さんも、お店にいらしていただいたことがある方でした。
撮影当日はなぜか変に緊張して声が出せなかったので、次にいらしたらぜひ御礼をお伝えしたいと思っています。
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まだ「末ぜん」に行かれたことがない方も、番組を見て、「末ぜん」に足を運んでみてくださいね!
私も、銀シャケ定食は食べたことがないので、次はぜひ食べよう! と思っています。
【店舗情報】
末ぜん
住所/渋谷区猿楽町20-8
TEL/03-3461-8234
営業時間/月〜金:11:00~14:30、18:00~20:00 LO
定休日/日曜日、祝日
平地紘子(ひらち・ひろこ)
シブヤ散歩新聞・副編集長。フリーライター/ヨガインストラクター。10年以上お堅い新聞記者だったのに、3年間のアメリカ生活でヨガインストラクターに転身。でもやっぱり、書くのも好き。かなり色黒なので「サーファー?」と聞かれるけれど、見かけ倒し。スッピンのまま自転車で中目黒界隈を駆け抜けているだけです。フィットネスやマッサージなど、体にいい情報をお伝えします!
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