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GOURMET

渋谷レジェンド散歩No.7 センター街のど真ん中、大人のためのカフェ&バー「銀亭」(前編)

渋谷レジェンド散歩とは
渋谷の街で、数十年。人々に愛され続けた歴史を誇るお店や会社をご紹介するのが、「渋谷レジェンド散歩」です。渋谷といえば「若者の街」といわれますが、実は、長きにわたって活躍している人や商品、サービスがたくさんあります。そんな渋谷の意外性ある魅力をお届けしていきます。

渋谷の中でもおそらくいちばん「若者の街」らしさのあるセンター街。アパレルや雑貨、テイクアウトの飲食店など、目を惹くお店が立ち並びます。そんなセンター街のど真ん中にある、カフェ&バー「銀亭」。大人のための憩いの場として、知る人ぞ知る存在です。

地上の喧騒と対照的な静けさ。「銀亭」の昼の顔

センター街の中ほど、もとイタリアントマトがあったビルの地下一階に「銀亭」があります。
取材に伺った当日は雨。にもかかわらず、買い物中の若者や、観光客と思しき外国人で賑わっていました。
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階段を降りてお店のドアを開けてみます。
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地上の喧騒がうそのように静かな店内。食事を終えたお客さんが、静かに文庫本を開いているのが目に入ってきました。
カフェとバー、昼の顔と夜の顔をもつ銀亭の昼の顔は、とても静かです。

「ひとりで入りにくかったでしょう?」と店長の本田さんが笑顔で出迎えてくれました。
たしかに、チェーン店のようなカジュアルな雰囲気ではありません。地下にあることも手伝って、どちらかというと夜の雰囲気を残しているようにも思えます。
「来店するのはこの近くに勤めている人や住んでいる人たち。ほとんどが常連さんですね」と本田さん。

銀亭こだわりのお弁当。同じものを、毎日出し続けることの意味

常連さんがごひいきにしているのが、お昼だけのお弁当です。
「実は、食事はこれ一種類だけなんです。しかも中身も同じ。同じものをずっと出しています」
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四角い黒塗りのお弁当箱に詰められた中身は、焼いたシャケ、八穀米のおこわと煮物、野菜の和え物。それに豚汁がつくのが銀亭スタイル。食後には小さなあんみつがついてきます。これは、一緒にお店をやっているオーナーのお母様の大切なこだわりなのだそう。

「ぼくと板前さんとで相談して新しいものをもっていっても、『いや、いつものじゃないとだめ』って言われちゃう。頑固なんですよね」と本田さんは笑います。
とはいえ、新しさを求めてメニューどころかお店ごと変わっていくようなエリアにあって、奇をてらうことなく「これだ」と思うものを提供し続けることは、並大抵のことではないはず・・・そんな風に思っていると、こんなことを教えていただきました。
「でもね、その同じ弁当を、週に5日、毎日注文してくれる常連さんがいるんです。何年も同じもの食べてくれている。そう思うと、なかなか変えられないしやめられないですね」

あんこたっぷりの和スイーツと厳選8種の日本茶

銀亭のもうひとつの看板メニューは、和のスイーツです。白玉あんみつ、豆かん、おしるこ・・・どれにしようか目移りします。日本茶は8種類の中から選べます。ちなみにコーヒーはありません。「うちの味はこれ!」と思えるものだけを提供したい、そんな考え方がここにも現れているのを感じます。
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本田さんがお茶を入れてくださいました。
先ほどから気になっていた立派な茶釜は、本田さんのお母様のお嫁入り道具なのだそうです。
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あんこの甘味とフルーツの甘酸っぱさが懐かしい白玉あんみつをいただきました。銀亭では、あんこや白玉、寒天等はお店で手作りしているとのこと。優しい味わいもうなずけます。かなりのボリュームなのですが、香りのいいお茶と一緒に、どんどん進みます。
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近年、スイーツを求めて夜のバータイムに訪れる外国人観光客も増えているとのこと。
「夜、静かに話しながらあんみつ食べてるカップルなんか見てると、いいなあって思いますよ」と本田さん。
ちなみにバータイムの「銀亭」も、訪れるお客さんに静かな時間を過ごしてもらうことを大切にしているそうです。
「実際、お客さんはほとんどが常連さん。ふらっと来てちょっと飲んで、という人がほとんどなんです。だからあんまり若い人とか、グループでわいわい騒ぎたい人には合わない店だと思います。だからうちの店は、『オトナ限定(笑)』って言ってます」

2/19(水)公開の「渋谷レジェンド散歩No.7 センター街のど真ん中、大人のためのカフェ&バー「銀亭」(後編)」は、お店で大切にしていることや、渋谷でお店を続けることの意味について、本田さんのお話をさらに伺っていきます。

【店舗情報】
銀亭Cafe&Bar
東京都渋谷区宇田川町24-8
TEL/03-3477-2655
営業時間/(カフェ・ランチ)11:30~18:00(バー)18:00~19:00
定休日/(カフェ・ランチ)日曜日(バー)日曜日・祝日

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