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FASHION

SHIBUYA×CLOTHING No.7 自分たちにしかできないものを作る グローバルブランドへの挑戦<CINOH>

SHIBUYA×CLOTHINGとは

シブヤらしいファッションってなんだろう。
シブヤのリアルクローズってなんだろう。

ただの普段着じゃない。でも、堅苦しくない。
現実離れしたデザインも、今の気分じゃない。
自分らしく、自然に。でも、密かなこだわりをもって。

シブヤ散歩新聞では、「SHIBUYA×CLOTHING」をテーマに
渋谷発のアパレルメーカーを通して、
シブヤのリアルクローズに迫ります。

メンズよりもメンズらしいレディス

数々のファッションブランドが立ち並ぶ渋谷区神宮前。競争が激しいこの場所にオフィスを構えて、著名なセレクトショップを中心に全国展開、さらに海外展開も進めているブランドがあります。レディスブランドのCINOH。

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オーナーの茅野誉之さんは、CINOHについて「メンズよりもメンズらしい」と表現します。

その特徴は、張りのある素材感。素材を作り込む段階からこだわることで、ほかのレディスブランドとは異なる個性を実現しています。では、なぜその素材感にこだわっているのでしょうか。

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「単純に好きなんですよ。好きなものしかできないんです」

昔から何かを作ることが好きだったと言う茅野さん。高校時代はファッションデザイナーの他にもカメラマンやスタイリスト、料理人になりたいなど、漠然と思っていたそうです。そして、卒業後は文化服装学院へ。

「服が一番好きだったんじゃないですかね。映画監督になりたいとか言っている友だちがたくさんいて、彼らと話しているうちに自分の道が決まったという感じです」

2003年に文化服装学院を卒業。2007年に自身の会社、モールド社を立ち上げます。

「専門学校を卒業してからは、ブランドを作りつつ、展示会をやっていました。お金も必要だからアルバイトしつつ。でも、展示会をやってもなかなか人は来ないし、流通のしくみもわからないし、そんな感じでやっていましたね。当時はまだ個人事業主でした。笹塚で、自宅兼事務所としてやってました」

自分が買いたい服を買える会社にしたい

「大きな展示会には出したくなかったから、小さい場所を借りて自分でやり続けていました」と言う茅野さん。

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その理由を聞くと、「バイヤーさんなのか、OEMの会社の方なのか、どこで何をしているかわからない人と話してもしょうがないと思って。自分が伝えたい人に向かって話がしたいから、小さくても自分で展示会をやろうと思っていました」。

「そんな風に続けていたら、2011年頃から大手のバイヤーさんも来てくださるようになりました」。

開業届を出してからここまでの10年間、自分が思っていたよりも早くブランドが成長したそうです。現在、神宮前にあるオフィスは一戸建て。社員も増えました。

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「一人でやっていたときは、倒産してもいいというか、ダメだったらまたやり直せばいいと思っていました。もともと安定して生きていこうと思っていなかったので。でも、社員が増えると会社を継続させるためにどうすればいいか、と考えるようにもなります。ブランドにとって重要だと思うメンバーに集まってもらっているので、責任を取らないといけないじゃないですか。人が増える度にその責任感は増します」

「あと、アパレル業界の人と話していると、平均給与の低さを感じます。そこは変えたいと思っていますね。自分たちが作っている服を買えないのっておかしいと思うんですよ。僕らは10万円くらいのコートを作っているので、それを自由に買えるような給料体系にできる会社にはしたいなと思っています」

自分たちにしかできないものを作れば人は集まる

アパレル業界は、「服が売れない」「不況」と言われています。そのことについて、茅野さんはどう感じているのでしょうか。

「多分、同じようなものがたくさんあるから大変なんだと思います。そして、僕らが作っているものはあくまで贅沢品。生活必需品じゃない」

「でも、自分たちにしかできないものを作ればそこに人は集まるはず。お客さんに欲しいと思ってもらえるもの、物欲を高められるものを作ればいいんだと思います」

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「僕のブランドであれば、僕が売れるものを作れば生産量が増える。それだけのことで、究極のことを言えば、僕が欲しいものを作れば売れるんだと思っています」

20代で服が好きになれば、30代はいい服が欲しくなる

海外展開もしているCINOH。2015年からニューヨークとパリ、2016年からは上海でも発表しています。それぞれの国で、ブランドに求められるものは違ってくるのでしょうか。

「違いますね。美意識が違うからだと思います。日本の人はおしゃれに気をつかうというか、僕らのブランドの価格帯を買ってくれる層は、日本の方が厚いですね。海外の競争相手は、ビッグメゾンに絞られてきます」

特にターゲットは決めていないというCINOHの服ですが、「本来、ブランドを買うのは30代からだと思います」と話します。ファッションは「大人になってからが勝負」だと。

「僕のブランドを20代で頑張って買ってくれる人もいると思うんですけど、若い頃は古着とかで工夫して、低コストでファッションを楽しむのもいいと思う。若いうちにファッションを楽しんで服が好きになれば、年を重ねた時に本当にいい服が欲しくなると思うんですよ。やっぱり勝負は大人になったとき。若い頃の身体つきじゃなくなった、その頃だと思っています」

ファッションの王道、青山か表参道にショップを出したい

改めてCINOHのコンセプトを聞くと、「僕のブランドは、マニッシュやオーセンティック、ベーシックという言葉で表現されることが多いんです。これらの言葉って似てますよね。でも、厳密に言えば違う。伝統的な服の形を崩してアレンジするのではなく、どちらかと言えば無駄なものをそぎ落とす、ミニマルな発想でつくっています。マニッシュやオーセンティック、ベーシックといった名前があるものに向かっていくのではなく、そこから外れた新しいものを作っているような感覚です。それをもう少しわかりやすく伝えることも課題ですね」と茅野さん。さらに、「海外展開にもっと力を入れたい」と話す。

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これらの課題をクリアにしながら、国内では近い将来、青山か表参道にCINOHのショップを出店したいとのこと。

「このエリアはファッションの王道だと思うので、僕もそこにはこだわりたい。そして、ブランドって服、空間、販売員すべてを含めてブランドですよね。本当の意味でCINOHのブランドを表現するために、直営店を出店したい。そして、ラグジュアリーブランド、ヨーロッパのビッグメゾンと闘っていきたい。そのために、会社の体制を整えながら成長できたらと思っています」

一見ゆるやかな姿勢で、でも服作りに真摯に向き合う。そんな茅野さんの思いとチャレンジ精神が今後どんな形で表現されていくのか。これからもシブヤ散歩新聞では、茅野さんとCINOHのさらなるご飛躍を楽しみにしています。

【ブランド情報】
CINOH
住所:東京都渋谷区神宮前5丁目
http://www.cinoh.jp/
Instagram/ cinoh_official
Facebook/ https://www.facebook.com/Cinoh.mould

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10/9(月)は、て(10)く(9)てく歩く「散歩の日」ということで、今年も渋谷ヒカリエで“シブヤ散歩フェス2017”を開催します!

今年のメインコンテンツは、「渋谷アパレル散歩」。
現在、シブヤ散歩新聞で連載している「SHIBUYA×CLOTHING」。渋谷発のアパレルブランドを紹介&応援する本企画で取り上げた様々なブランドの展示・紹介を実施します。

SHIBUYA✖CLOTHINGロゴ

また、「しぶキャラ散歩」として、昨年11月に実施した第1回しぶキャラ会議においてシブヤのキャラクター人気投票で見事1位に輝いた、原宿みっころが遊びにきてくれます! 会場ではみっころと一緒に記念撮影ができるほか、ノベルティグッズや各回50個限定でコロンバンの原宿焼きショコラの配布も予定しています! <来場時間:13:00 14:00 15:00(各回30分)>

原宿みっころ

そして、16:00からはシブヤ散歩トークセッション!
元AKB48の平田梨奈さんをお迎えして、シブヤ経済新聞の西編集長、シブヤ散歩新聞の界外編集長とともに、散歩をキーワードに渋谷の街やファッション等について語っていただきます!

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10/9(月)は、ヒカリエでシブヤの魅力に触れてみませんか。

【イベント情報】
2017年10月 9日(月)
12:00〜17:00
http://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=108056

(会場)渋谷ヒカリエ 8/
東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 8F
東急東横線・田園都市線、東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口直結
JR線、東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」と2F連絡通路で直結

入場無料・事前申込不要
主催/シブヤ散歩会議(東京商工会議所渋谷支部)

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